週明け2日午前の東京株式市場で日経平均株価は続伸した。前引けは4月28日終値と比べて95円50銭(0.97%)高い9945円24銭だった。日本が休場だった前週末にかけて海外の株式相場が総じて上げ、堅調な外部環境を手掛かりに買いが続いた。自動車や電機、機械といった主力の輸出関連株が強含んで相場全体を押し上げた。日経平均は取引開始直後に9972円まで上昇し、心理的節目の1万円に迫る場面があった。取引時間中では東日本大震災発生の翌営業日にあたる3月14日以来、約1カ月半ぶりの高値水準となる。
好業績銘柄の一角に買いが集まり、2012年3月期の増益見通しを先週発表したコマツは年初来高値を更新した。このほか荏原、東芝機など機械株は総じて高かった。
もっとも午前の日経平均の値幅(高値と安値の差)は36円強と狭い。大型連休の谷間で積極的な買いは目立たず、株価指数先物の主導で高く始まったあとは膠着感を強めた。外国為替市場でドルが全面安の様相を強めるなか、高止まりする円相場も重荷になった。明和証券の矢野正義シニア・マーケットアナリストは「全般に弱気な見方はやや修正されてきたが、株価は先走りして上げている感があり、2次補正予算など震災復興に向けた政策待ちの状況」と話していた。
東証1部の午前の売買代金は概算で5110億円、売買高は同7億8135万株と、それぞれ比較的低調だった。東証1部全体の78%にあたる1294銘柄が値上がりし、下落銘柄数は252、横ばいは110銘柄だった。
トヨタ、日立、キヤノン、日東電、三井物が買われた。信越化が大幅に続伸し、三菱UFJなど銀行株がしっかり。ネット配信サービスの個人情報流出問題で1日に記者会見したソニーは買い戻され、午前は2%高で終えた。一方でディーエヌエ、ソフトバンク、TOTO、富士フイルムが安かった。4月28日にみずほFGとの株式交換比率が発表されたみずほ証、みずほイン証はそれぞれ大きく値を下げた。
東証2部株価指数は4営業日ぶりに反発した。日鋳造、FDK、三谷商が上げ、山洋電が値下がりした。〔日経QUICKニュース〕
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| 日経平均(円) | 10,004.20 | +154.46 | 2日 大引 |
|---|---|---|---|
| NYダウ(ドル) | 12,841.11 | +30.57 | 2日 9:42 |
| 英FTSE100 | 6,069.90 | +1.74 | 28日 16:35 |
| ドル/円 | 81.36 - .38 | -0.23円高 | 2日 22:36 |
| ユーロ/円 | 120.78 - .82 | -0.26円高 | 2日 22:36 |
| 長期金利(%) | 1.200 | ±0.000 | 2日 16:36 |
| NY原油(ドル) | 113.93 | +1.07 | 29日 終値 |
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