2日の東京株式市場で日経平均株価は3日続伸した。終値は前営業日比154円46銭(1.57%)高の1万0004円20銭となり、東日本大震災が発生した3月11日以来、約1カ月半ぶりに1万円の大台を回復した。日本が休場だった前週末にかけて海外の株式相場が総じて上げ、投資家心理が改善。昼休み時間中に国際テロ組織アルカイダのウサマ・ビンラディン容疑者が死亡したと伝わると、午後から買いが広がった。東証1部全体の82%の銘柄が値上がりした。
日経平均は午後の取引開始と同時に1万円台に乗せ、167円高の1万0017円まで上げる場面があった。ビンラディン容疑者の死亡が報じられると、シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)の電子取引で米株価指数先物が上昇。海外投資家がリスクを取りやすくなるとの見方から、日本株にも先物主導で幅広く買いが入った。外国為替市場で円相場がドルに対して弱含んだことも追い風になった。
ただ、節目の1万円に乗せたことで短期的な達成感も意識された。松井証券の土信田雅之マーケットアナリストは「今週末に4月の米雇用統計の発表を控えており、日本は3連休前とあって積極的に上値を追う動きは乏しかった」と話していた。
東証株価指数(TOPIX)も3日続伸。時価総額の大きい銀行や不動産株が指数を押し上げ、3月31日以来の高値で終えた。業種別TOPIXは鉱業を除く32業種が高くなり、「海運業」と「ゴム製品」の上げが目立った。
東証1部の売買代金は概算で1兆2301億円、売買高は同18億3403万株と比較的低調。東証1部の上昇銘柄数は1365、下落銘柄数は225、横ばいは79銘柄だった。
トヨタ、キヤノン、日立、信越化、日東電、岩崎電が買われた。コマツ、ブリヂストン、大塚HDがそれぞれ年初来高値を更新し、三菱UFJなど銀行株が堅調だった。ネット配信サービスの個人情報流出問題で1日に記者会見したソニーは6営業日ぶりに反発。一方でディーエヌエ、ソフトバンク、富士フイルムが下げた。みずほFGとの株式交換比率を前週末に発表したみずほ証、みずほイン証が大幅に値下がりした。
東証2部株価指数は4営業日ぶりに反発した。日鋳造、FDK、ソディックが上昇し、山洋電やアオイ電子が値下がりした。〔日経QUICKニュース〕
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日経平均(円) | 10,004.20 | +154.46 | 2日 大引 |
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NYダウ(ドル) | 12,873.36 | +62.82 | 2日 9:33 |
英FTSE100 | 6,069.90 | +1.74 | 28日 16:35 |
ドル/円 | 81.34 - .36 | -0.25円高 | 2日 22:27 |
ユーロ/円 | 120.78 - .82 | -0.26円高 | 2日 22:28 |
長期金利(%) | 1.200 | ±0.000 | 2日 16:36 |
NY原油(ドル) | 113.93 | +1.07 | 29日 終値 |
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