2011年3月4日 13時59分 更新:3月4日 19時19分
政府は4日、家畜伝染病予防法改正案を閣議決定し、今国会に提出した。口蹄疫(こうていえき)や高病原性鳥インフルエンザなどで殺処分した家畜について評価額の全額を補償する規定などを盛り込んだ。
全額補償で、家畜の異常発見時の早期通報を促し、初動防疫に役立てる。通報が遅れたなどの場合は減額などをする。今季の鳥インフルエンザで殺処分された鶏も対象となる。
他には、一定の症状がある家畜を発見した際の届け出義務▽口蹄疫の感染拡大防止のため健康な家畜の殺処分と補償▽野鳥などに感染のおそれがある場合は都道府県が周辺の消毒や通行制限を実施--などを規定した。【佐藤浩】