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下水処理施設の汚泥から高濃度の放射性物質 福島・郡山

2011年5月2日3時1分

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 福島県郡山市にある下水処理施設の下水汚泥と、汚泥を燃やしてできる砂状の「溶融スラグ」から高濃度の放射性セシウムが検出された。県が1日発表した。施設周辺の大気からは、市内の別の地点より高い放射線量が計測された。県は、汚泥の焼却時に放射性物質が拡散するかどうかについて「調査中」としている。

 下水汚泥が高濃度の放射性物質を含む場合、その処理に関する国の指針やマニュアルはない。このため、下水処理施設を所管する国土交通省は2日、どのように処理していくか、原子力安全・保安院と対応を緊急に協議する方針。また東日本の自治体に対し、汚泥中の放射性物質濃度を計測するよう求める見通しだ。

 施設は郡山市日和田町高倉の県中浄化センター。県によると、4月30日に調査したところ、汚泥から1キロあたり2万6400ベクレル、スラグから同33万4千ベクレルの放射性セシウムが検出された。スラグの数値は、福島第一原発事故の前の約1400倍だった。

 県は、地表面の放射性物質が雨などによって流れ込み、下水処理の過程で濃縮されたとみている。

 県によると、汚泥は1日80トン発生し、70トンは施設内の溶融炉で燃やすことでスラグ2トンになる。残り10トンはセメントの材料としてセメント会社に送るという。

 原発事故後、計約500トンの汚泥がセメント会社に搬出されたといい、県が追跡調査をしている。スラグは施設内でビニールシートをかぶせて保管している。

 県はセンターの作業員に放射線量計を持たせるとともに、セメント会社への搬出を当面の間休止。県内の別の22施設についても同様の調査をするという。

 県が1日にセンターの敷地周辺で測定した放射線量は毎時1.8〜3.4マイクロシーベルトと、約10キロ離れた郡山合同庁舎付近の約1.6マイクロシーベルトより高かった。

 現行の下水道法は、汚泥は積極的に再利用するよう全国の自治体に求めている。国交省によると、全国で発生する汚泥の8割は建材などに再利用され、残り2割ほどが埋め立て廃棄されているという。(矢崎慶一、北川慧一)

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