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更新日:2010年6月21日
中田有美、野崎祐子、中村辰美、川島ひろ子(石川中央保健福祉センター)
櫻井登(金沢市保健所)
近年、腸管出血性大腸菌による感染症が頻発するようになり、珍しいことではなくなったが、海外で集団感染して帰国したケースは、まだそれほど多く報告されていない。
我々は、韓国への修学旅行によって起きたO111集団感染を経験したので報告する。
当所管内M市在住の県立高校2年男子からO111 VT1+VT2+ が検出されたとの届出あり。調査により、6月28日~7月1日の期間に韓国へ修学旅行に行っていることが判明。下痢や腹痛等の症状を訴える者が2年生357名中107名(30.0%)いたことから、参加者全員の便培養検査を実施。最終的に関係者を含め103名の感染を確認。
便培養
実施者数 | 菌陽性者数 | 菌陽性率 | 菌型(人数) | |
---|---|---|---|---|
2年生 | 357名 | 98名 | 27.5% | O111 VT1+VT2+(69名) O26 VT1+(6名) O146 VT2+(2名) O157 VT1+VT2+(1名) OUT VT1+(14名) OUT VT2+(1名) O111 VT1+VT2+・O26 VT1+(3名) O111 VT1+VT2+・OUT VT1+(2名) |
同行した教職員 | 16名 | 4名 | 25.0% | O111 VT1+VT2+(3名) OUT VT1+(1名) |
添乗員 | 4名 | 0名 | 0.0% | - |
菌陽性者の家族 | 339名 | 1名 | 0.3% | O111 VT1+VT2+ |
計 | 716名 | 103名 | 14.4% | - |
喫食調査の結果、韓国での食事にあると思われた。
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