東北電に原発廃止の株主提案
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東北電に原発廃止の株主提案

5月2日 18時43分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

東京電力福島第一原子力発電所の事故を受けて、東北電力の株主が、2日、原発の廃止を求める株主提案を会社側に提出し、来月開かれる株主総会の議案となる見通しになりました。

原発の廃止を求める株主提案を行ったのは、「脱原発東北電力株主の会」のメンバーと、それに賛同する株主の合わせて232人の個人株主です。株主の会のメンバーが仙台市にある東北電力の本社を訪れ、提案に必要な書類を会社側に手渡しました。議案では、原子力事業は一企業の規模をはるかに超えるリスクがあるなどとして、原発の廃止のほか、青森県六ヶ所村にある使用済み核燃料の再処理工場など核燃料再処理事業への投資をやめることなどを、会社の定款として盛り込むよう求めています。この提案は、来月下旬に開かれる東北電力の定時株主総会で採決が行われる見通しです。「脱原発東北電力株主の会」の篠原弘典代表は「東京電力の事故を受けて、ほかの原発で安全対策が進められているが、事故は同じストーリーでは起きないもので、大事なのは原発を廃止することだ」と話しています。今回の提案について、東北電力は「東京電力の事故は、同じ電気事業者として重く受け止めている。提案の内容を検討し、取締役の意見をつけたうえで議案として出したい」と話しています。