防災無線の女性職員 死亡確認
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防災無線の女性職員 死亡確認

5月2日 15時28分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

津波が町を襲うなかで、住民の命を救おうと防災無線で避難を呼びかけ続け、その後、行方が分からなくなっていた宮城県南三陸町の職員、遠藤未希さん(24)が亡くなったことが確認されました。父親は「やっと娘が見つかり、よかったという気持ちはある一方、寂しい思いが募ります」と話しています。

宮城県南三陸町の危機管理課の職員、遠藤未希さんは、東日本大震災の当日、役場の防災無線を使い、押し寄せる津波から避難するよう何度も住民に呼びかけました。この呼びかけを聞いた多くの住民が命を救われる一方、役場自体が津波にのみ込まれる大きな被害を受けて遠藤さんの行方は分からなくなり、家族などが捜し続けていました。父親の清喜さんによりますと、先月23日に南三陸町の湾内で未希さんとみられる遺体が見つかったということで、警察のDNA鑑定の結果、震災から50日余りたった2日になって未希さんだと確認されました。未希さんの左足には、去年7月に結婚したばかりの夫、正喜さんがプレゼントしたオレンジ色の「ミサンガ」が巻かれたままだったということです。父親の清喜さんは「ずっと捜してきたので、やっと娘が見つかってよかったという気持ちはありますが、もう戻ってこないと思うと寂しい思いが募ります」と話していました。