東京電力福島第一原発事故の影響で全域が計画的避難区域となっている飯舘村の県酪農業協同組合飯舘支部は1日までに、村内で酪農を休止することを決めた。乳牛は近く全て処分する。
同支部は酪農家11戸で構成。原発事故に伴い、村内の乳牛の原乳は出荷制限が続いており、酪農家の経営が悪化。村外に避難させても、十分な世話ができず、従来のような搾乳は将来的にも困難になると判断した。経営難のため、乳牛は餌を十分に与えられずに弱っている状況という。
同支部は補償額を算定し、国や上部団体に訴えていく方針。支部によると、村内では、成牛と子牛合わせて約300頭が飼育されている。