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石井、北京五輪以来の柔道大会は99秒でV

 北京五輪以来となる柔道の試合で優勝した石井慧(左から2人目)=米フロリダ州オーランド(共同)
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 北京五輪以来となる柔道の試合で優勝した石井慧(左から2人目)=米フロリダ州オーランド(共同)

 「柔道全米体重別選手権最終日」(30日、フロリダ州オーランド)

 オープン参加クラスに出場した2008年北京五輪の男子100キロ超級金メダリストで総合格闘家の石井慧(24)=アイダッシュ=が、全試合一本勝ちで優勝した。石井は同五輪以来となる柔道の試合への出場だった。1回戦が不戦勝となった石井は2回戦で100キロ級世界ランキング27位のカイル・バシュクラット(米国)に体落としで勝ち、準決勝は送り襟絞め、決勝も開始9秒の内股でそれぞれ米国選手を一蹴した。

  ◇  ◇

 石井が北京五輪の決勝以来、約2年8カ月ぶりの畳に立った。「自転車の乗り方と一緒で、体に染み付いたものは忘れない」と豪快な柔道を展開し、米国の3選手を計1分39秒で仕留めた。

 2回戦で100キロ級世界ランキング27位のバシュクラットと対戦。石井以外で最も実績がある選手だったが、1分すぎに得意の左体落としを決めた。準決勝は寝技で一本勝ちし、決勝も開始9秒に内股で軽く相手を投げ飛ばした。

 しばらくプロでの試合がなく、闘争心を維持するために原点の柔道の試合を選んだ。レベルの低い大会での優勝だったが「がんばれ東北」のメッセージを記したゼッケンを背負って戦い「被災した人々に勝利をささげたい」と納得の様子だった。

 「自分は格闘家だから」と軸のぶれない24歳は、本格的な柔道復帰は考えていない。久しぶりの金メダルを手に「全日本王者の鈴木桂治選手と戦いたい」と不敵に笑った。柔道時代と変わらない大口も、プロ選手ならではのリップサービスだろう。

(2011年5月2日)

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