栃木県鹿沼市で登校途中の小学生の列にクレーン車が突っ込み、6人が死亡した事故で、逮捕された運転手は、持病で薬を飲んでも気を失うことがあることから、医師からは車の運転をしないよう言われていたことが捜査関係者への取材で分かりました。
先月18日、栃木県鹿沼市の国道で登校途中の小学生の列にクレーン車が突っ込み、6人が死亡した事故で、警察は、日光市の運転手、柴田将人容疑者(26)を逮捕して事故の原因などを調べています。警察のこれまでの調べで、柴田容疑者にはてんかんの持病があり、発作で気を失うことがあることが分かっています。通常は薬で発作を抑えますが、柴田容疑者の場合は薬を飲んでも気を失うことがある重い症状で、医師からは車の運転をしないよう言われていたことが捜査関係者への取材で分かりました。柴田容疑者は医師に対して「運転はしていない」と話していたということです。柴田容疑者は3年前にも小学生をはねてけがをさせる事故を起こしているほか、8年前から去年までの間に6件の物損事故を起こしていて、3年前の事故など数件について発作が原因だったと話しているということです。警察は、柴田容疑者が発作が起きる危険性を自覚しながら運転を続け、今回の事故の際にも気を失った疑いが強いとみて調べています。