ネット反原発派の極北・「東海アマ」氏の地震予知は真実かデマか?
↓反原発活動家でありながら、天皇制まで踏み込む彼の勇姿を見よ
東海アマ氏は反原発活動家として豊富な経験・見識をお持ちであるだけでなく、3月11日のあの大地震を見事に的中させ、その後も有益な情報を提供し続けている、ネット上の反原発派の中でもまさに極北ともいえる人だ。
東海アマ氏がツイッターで地震を見事的中させたツイートは以下のようなものだ。
8時35分猛烈耳鳴り体感! 圧力性でないので発生にやや時間かかる。非常に大きい規模。たぶん三陸沖余震でなく別の連鎖震源
posted at 08:38:19
彼の地震予知は、科学的データよりも「耳鳴り」「頭痛」「圧迫感」「不快感」「めまい」などの体感情報を重視するというユニークなものだ。
そんなものは当てにならないと思うだろうか?彼は断言する。
筆者のことをデマ、デンパ人間と誹謗中傷が多いが、これまでツイッターで予告したことに間違いなどない。あれば指摘せよ!
http://www1.odn.ne.jp/~cam22440/yoti01.htm
まさか、彼が予告したことに間違い等あるはずもないが、もしあるなら指摘してみようじゃないか。
例によって今回も、誰でも入手可能な情報だけをもとに、彼の予告のうち、特に地震予知が的中したかどうかを検証していきたい。
彼のツイートはtwilogで入手できる2010年6月19日からのものとした。
検証を始める前に、まず、地震予知の「的中」について決めておかねばならない。
1.時期
たとえば「48時間以内に地震が発生する」と予知されていた場合、その前後どれぐらいの期間を的中とするか。
文字通り受け取るなら、48時間以内に発生しなかったものはハズレとなるが、それではさすがに厳しすぎると思われる。
したがって、予告時期が明確なものについては、そこからさらにプラスマイナス1日(24時間)までは的中としたい。
また「発生が少し遅れるかも」などと断りがある場合は、適宜判断する。
明確な予告時期がない場合は、これも根拠があるわけではないが、3日(72時間)以内なら的中としたい。
後で述べるが、地震は世界各地で毎日のように起こっており、期間を伸ばせばどんな予知でもほぼ確実に的中してしまうためである。
また、3月11日以降は、毎日のように大きな余震が続いているため、誰が予知しても当たる状態である。今回の検証は3月11日以前の予知を対象とした。
2.規模
マグニチュード、震度とも、地震予知のうえではきわめて重要な情報である。
なぜなら、日本では震度1〜3の地震は、昨年2010年だけで1200回以上観測されているからだ。(気象庁震度データベースより)
これも科学的根拠があってのことではないが、地震の規模に関しては「マグニチュード7クラス」などと予知されている場合にはマグニチュード・震度ともプラスマイナス1を的中範囲としたい。
地震の規模が明確にされていない場合は、適宜判断する。
3.場所
地震予知で重要と考えられるのがこの震源地だ。
「明日14時、巨大地震が東海地方で起こる」と予知して、その時間に巨大地震がチリで発生したとする。
これを皆さんは的中と考えるだろうか?
さすがに的中と考える人は少ないだろう。
なぜなら、それでは地震予知の意味が全くないからだ。
これを的中とすれば、地球上のどこかで地震が起こりれば的中ということになる。
しかしUSGS(アメリカ地質調査所)によれば、昨年2010年の1年間で、世界で起きたM(マグニチュード)8以上の地震は1回、M7〜7.9が21回、M6〜6.9は151回、M5〜5.9は何と1945回も起きているのだ。したがって、今回の検証では、予知の中で震源地が明確に示されている場合、距離が離れている(発生国が違う、プレートが違う、など)ものはハズレとする。
判定には、国内の地震については気象庁震度データベース検索、世界のものはUSGS Global Earthquake Searchを用いた。
さて、これらの条件で東海アマ氏がどれだけ正確に地震を予知してきたか、検証していきたい。
ツイッターのログが入手可能な2010年6月から、はやくも何度も地震予知がされていることがわかる。
2010年06月20日(日)
東海アマ管理人も刈谷の佐藤さんも、体感予知者が、本日、被害地震前兆体感を検知 たぶん明日まで、オラは震度4以上国内かな 一週間前から始まった大地震連鎖、まだ止まらないんだ
posted at 20:27:03
→期間内に国内で震度4以上の地震発生せず。ハズレ。
2010年06月21日(月)
千葉から全天赤焼けの報告、北方面の赤みが強烈と、北海道千島方面に巨大地震が迫っているかもしれない
posted at 19:13:28
→当該地域に巨大地震発生せず。6月28日に苫小牧沖で震度4(M5.1)あるも時期・規模・場所すべてハズレ。
2010年06月23日(水)
本日は、当地(中津川市蛭川)で、一般住宅地で人前に、真っ昼間、アライグマ・イノシシが出現、こんなことは移住後7年で、ほとんどなかった。カラスは凄い一斉ギャー鳴きを続けている。これほど長期にわたるのも珍しい。耳鳴りは毎日震災級、どうなってるんだ?
18時半現在 非常にヤバイ前兆 前駆微震動 カラスの大規模なギャー鳴きなど やはり北方 東北〜カムチャッカ方面に巨大地震が起きそうな印象 すでに数日前から臨界 太陽活動フレアなどによるトリガーが問題になる
posted at 18:44:16
12時40分現在 震災級の猛烈な耳鳴りあり 久々に国内震災が発生するかも 今のところ、関東〜北海道だが・・・一昨日から続いているが、なかなか発生しない
posted at 12:44:57
→発生して欲しいような口ぶりが気になる(この理由は後述)が、ハズレ。
2010年06月24日(木)
千島方面の巨大断層状雲を確認、数日中にM8前後発生を予想するが、補完情報があった 国後島の気温地温が上昇しているとのこと 震源は国後の可能性 http://macroanomaly.blogspot.com/2010/06/blog-post_5991.html
posted at 15:13:14
13時現在、当地中津川市から南方、恵那山上空に東西の大規模な断層状雲を確認、推定M7〜8プラス、震源地は北海道東方〜千島列島方面、断層状雲は発生が早い。早ければ明日、遅くとも27日頃までに発生と予想。この数日続いた巨大前兆の震源のようだ。
posted at 15:09:58
→全てハズレ。
2010年06月26日(土)
◆ ソロモン諸島でM7.1 26日14時30分ころ、南太平洋(南緯10.6度、東経161.6度)で規模(マグニチュード)は7.1地震発生 ブーゲンビル−ソロモン諸島 満月トリガー 最初の一発 次は千島か?
posted at 15:41:06
大地震の前に眠くなる・・・・これも大事な体感 体に強いストレスがかかり、眠気を誘う。7日前あたりから痛風発作が起きやすくなる 凄い耳鳴りがくる 赤道方面超大型はキーン音 北米プレートはギーン音 大地震前や満月は過剰な興奮を誘うので事故が起きやすい 珍しい小動物事故死体多数あり
posted at 15:46:15
→ここまで南太平洋についての言及全くなし。ハズレ。
2010年06月28日(月)
28日06時03分頃 苫小牧沖 で震源の深さは約60km、地震の規模(マグニチュード)は4.9と推定 これは青松予知地震か? 東海アマは千島方面でM7.5以上の地震を予測してたが・・・・(-_-)アカンか ここ数年、当たらんナモ
posted at 06:35:18
震源地予測は、地震雲形状、方向・位置・高度などで経験則から判断 25日頃太平洋上に出現した断層状雲は、北海道千島方面のものだった 規模は超大型 4日か7日前に出るケースが多いが、断層状雲はそれより早い タイミングとしてはぴったり 他になければ規模の見誤りだが、相当遅れて発生もある
posted at 06:45:38
21時現在 再び超大型が来そうな体感になった 結果が見えないときもあるが、明日までにでかいの来そう 緊迫感のある耳鳴り
posted at 21:04:12
→本人も述べている通り、ハズレ。
2010年06月29日(火)
富士山の活動に関係する地震の可能性が強い! 続くなら噴火を視野に! 29日午前4時13分頃、山梨県中・西部を震源とする地震があり、静岡県富士宮市で震度3を観測した。 気象庁によると、震源の深さは約20キロ、マグニチュードは2・9と推定される。この地震による津波の心配はないという。
posted at 06:10:26
→富士山に目立った活動なし。
2010年06月30日(水)
どうみても超大型直前宏観になっている。穏やかな晴天に、のどかな綿雲が連綿と浮かぶ景観、駄菓子屋の綿菓子のような小さな雲が無数に同一平面上に浮かんでいる こんな情景があると超大型地震が12時間以内に発生することが多い。
posted at 16:31:57
→どうみても、と言っているが何も起こらず。ハズレ。
あれ??
筆者のことをデマ、デンパ人間と誹謗中傷が多いが、これまでツイッターで予告したことに間違いなどない。あれば指摘せよ!
http://www1.odn.ne.jp/~cam22440/yoti01.htm
間違いなどない、はずなのに、これはいったいどういうことだろう。
いや、たまたま2010年の6月は調子が悪かったに違いない。
この調子で2010年6月から2011年3月11日まで、ツイッターでなされた地震予知回数と的中数をカウントしてみた。
地震予知数 → うち的中数 (備考)
2010年
6月 8回 → 0回的中
7月 13回 → 0回的中
8月 13回 → 0回的中
9月 8回 → 1回的中
10月 3回 → 0回的中 (スマトラ島沖地震が発生した月)
11月 5回 → 0回的中
12月 7回 → 0回的中
2011年
1月 14回 → 0回的中 (新燃岳噴火があった月)
2月 12回 → 1回的中 (クライストチャーチ カンタベリー地震があった月)
3月 4回 → 0回的中 (東日本大震災があった月)
合計 87回 → 2回的中 (的中率2.3%ただし、正否不明11件含)
うう〜ん、もしかして、ひょっとして、当たらないんじゃないの?
ここまで検証してみて驚くのは、その地震予知の回数の多さである。
2010年6月から2010年3月までで、87回におよぶ予知を行っている。
表の備考欄にも書いたが、この期間でも大規模な地震・火山の噴火などがあった。
海外で発生した顕著な地震の解析結果を見て頂くとお分かりになると思うが、世界ではほぼ毎月のように、マグニチュード7クラスの大地震が起きている。
しかし残念ながら、ほとんど全ての地震予知がハズレている。
スマトラ島沖も、新燃岳も、クライストチャーチも、発生まではそれに該当する発言はないが、発生してから「これがあの時の予知の結果だった」と述べている。
つまり、巨大な被害を出すような、皆さんが「当ててほしい」と願うような地震は全く予知できていないのである。
一応、当たっていると思われる予知はわずかに2回、しかもその実態は以下のようなものである。
2010年09月28日(火)
今朝から非常体感! 大きな地震が近づいている。おそらく国内ではなく北米・赤道以南・カムチャッカ方面か
posted at 12:56:23
→9月30日M7の地震がインドネシア・パプアで発生
2011年02月23日(水)
@fiji300 たぶんクライストチャーチの前兆 南方海洋を経由する震源は澄んだキーン音 今日も凄い 北米プレートのギーン音明日かな
posted at 20:05:08
→2月25日M6の地震がメキシコで発生
どうだろうか?
上の的中例では、発生予想地が「北米・赤道以南・カムチャッカ方面」と、滅茶苦茶に広い。地球のかなりの部分が的中エリアに含まれてしまう。時期も規模も曖昧だ。
下の的中例では、場所もアバウト、規模も不明で、時期は「明日かな」となっているので厳密に言えばハズレであるが、今回定めた的中判定ルールでは、プラスマイナス24時間はOKと甘く設定した。
それに、M6クラスの地震は世界で年間150回以上起こる。3日に1度以上は起こっているのだ。
わずか2例の的中でさえ、この有様である。
また、判定が困難なものも数多くあった。
87回の予知の中で、11件が正否不明である。
たとえば2011年1月に、九州の新燃岳が噴火し、宮崎県をはじめ火山灰で大きな被害が出た。
東海アマ氏は、噴火前には新燃岳に全く触れていなかったのだが、噴火後に以下のようなツイートを連発する。
2011年02月03日(木)
今朝は久々の猛烈非常体感! 48時間以内に大地震か大噴火が迫っている感覚。刈谷佐藤さんも、ほぼ同じ体感のようだ。新燃岳なら大規模な火砕流噴火になる可能性あり警戒されたし。雲仙の大量死亡事故思い出せ
posted at 09:04:21
2011年02月13日(日)
今、大地震直前体感、数時間で大地震か噴火起きるはず。体感基本は耳鳴り・頭痛、圧迫感、不快感、目眩など経験を積めば誰でも必ず理解できる。ところが教えられたこと教科書だけが真実と思いこむバカ多数。天気予報の森田某など生まれて以来、一度も自分の目で雲を見たことない教科書の雲しか知らない
posted at 20:41:27
2011年02月14日(月)
今朝も非常体感! 昨夜のうちに大地震か大噴火発生と予想したが遅れてる。規模が大きくなるほど前兆と結果のスパンは長い。行徳データから、関東東北はM5以下、三宅島の示すフィリピンプレートはM8級か大噴火になるが、巨大地震の前兆スパンは非常に長い。17日の満月前後まで発生が遅れるかも
posted at 07:03:13
この時期、新燃岳は連日もしくは数日おきに噴火を繰り返していた。
つまり現在の東北・北関東で「今日か明日に地震が来るぞ」と言えば必ず当たるように、「噴火もありうる」との文言を入れておけば絶対に外れなかったのだ。
ちなみに、地震だけに限って言えば、上のツイートは全てハズレである。
さらに、新燃岳に続いて世界の大火山も噴火すると予知したが、これも見事にハズレた。
また、ツイートの中に他人の批判や悪口が頻繁に含まれるのも東海アマ氏の特徴である。
他にも的中判定の難しいものがある。
2011年01月05日(水)
猛烈非常体感! フィリピンプレート特有のキーン音耳鳴り 今日中、遅くとも明日までに伊豆諸島〜小笠原マリアナ方面でM6〜8クラスの大型超大型地震が発生する可能性が強い、津波に警戒せよ!
posted at 05:45:52
通常、行徳高校電磁波データ、三宅島に2000超が現れるパターンがフィリピンプレートの超大型前兆だったが、なぜかこの数ヶ月反応しなくなった。しかし宏観的に太平洋一帯の低い位置に強い赤焼け現象が続いた。これは赤道やカムチャッカ方面の超大型地震に対応する前兆だった。キーン音マリアナ方面
posted at 05:44:24
本日新月ピーク、おまけに黒点活動が異常活性化、C級フレアが起きている これは、いずれも強力なトリガー効果があり巨大地震を起こしやすい。今日にも発生するはず。規模はM8を超える可能性もある。震源地はおそらく赤道方面か?
posted at 05:43:38
と、超巨大地震を煽っておいて、
2011年01月05日(水)
伊豆沖でM5.7、今朝の非常体感はこれかもしれないが、まだ凄い耳鳴り継続 http://earthquake.usgs.gov/earthquakes/recenteqsww/Quakes/usc0000z3y.php
posted at 14:33:11
である。
繰り返すが、M5クラスの地震は1年で2000回近く起こる。
これまで的中にされてしまったら、地震予知など全く無意味であろう。
予知の中のM6〜8クラス、という表現も酷い。
マグニチュードが2違うと、地震のエネルギーは1000倍も違うのだ。
さて、いよいよ肝心の3月11日東日本大震災の予知について検証してみたい。
東海アマ氏は以下のように豪語する。
2011年04月19日(火)
今度の大津波は国家を遅うカネの津波だ。あらゆる命を呑み込むことは同じ。東北大震災の3日前、オレがM9クラスの巨大地震が起きると警告したが信用した者は皆無に等しかった。同じように、日本国債金利暴騰サインが出たぞ、国家崩壊の大津波が押し寄せるぞと警告してるんだが同じように誰も信じない
posted at 21:02:02
その予知にあたる(と思われる)ツイートを引用してみよう。
2011年03月07日(月)
行徳前兆データ、清水に強い異変が始まって三ヶ月、この数日パターンに変化あり。世界的に地震抑圧、これはヤバイ!南海トラフスーパー地震が近づいた疑い 体感は連日連夜猛烈でスマトラ大津波前と同じだ http://p.tl/lZyd
posted at 10:40:43
2011年03月08日(火)
えらいこっちゃ! 行徳清水データが二ヶ月ぶりに収束しちまった! こりゃ大変、今月、南海トラフに巨大地震が来る可能性が強い。
posted at 13:23:56
20時、凄い前兆体感! 強烈な圧力耳鳴り、明日までに強い地震、あるいは焼岳噴火?
posted at 20:07:13
2011年03月09日(水)
三陸沖M7.2 http://bit.ly/hq9JNQ 行徳清水の収束はこの地震のようだ。ま復活かも。しなければ、このまま東海地震疑うべし
posted at 12:42:54
13時14分、また強烈な前兆体感! でかいぞ、今夜かも、余震か別の本震か不明
posted at 13:16:31
またネット、電波転送遅延が起きてる。明日未明に再び超大型が来るかもしれない。太陽活動が極大に達してて、オマケに月が異様に近いので引力トリガーの影響をもろに受けてる。微震が続く地方は警戒してちょ
posted at 22:12:07
2011年03月10日(木)
昨夜、今朝未明に大地震の恐れと書いたが[ワシントン 9日 ロイター] 米地質調査所(USGS)によると、三陸沖で10日午前3時44分、マグニチュード(M)6.3の地震が発生した。その後、目だった体感は確認できていない
posted at 05:54:17
M6,6余震が発生! 津波注意報! 昨日予告した地震はこれのようだな。たぶん、深刻な余震はこれが最後と思うが、現在太陽活動が異様に活性化しているので、別の本震が起きるかもしれない
posted at 06:36:56
8時35分猛烈耳鳴り体感! 圧力性でないので発生にやや時間かかる。非常に大きい規模。たぶん三陸沖余震でなく別の連鎖震源
posted at 08:38:19
2011年03月11日(金)
行徳清水データの復活がないので、このまま連鎖によって関東大震災、南海トラフスーパー地震M9クラス発生の可能性が高まっている!
posted at 15:24:14
宮城沖M7.9→8.4へ! 震源が南下し茨城沖M7.4連鎖、このまま東海地震の可能性も小さくない
posted at 16:02:02
東海地震の連鎖可能性がある! 前駆微震、突き上げる揺れあり。よそ事と思わず、自分の家の水、食糧、非常装備備蓄点検せよ!
posted at 16:08:27
世界中で今回、M9クラススーパー地震を予告した人間がオレ以外にいるなら教えてもらいたいな。まだオレがデタラメ言うだけのデンパ情報と小馬鹿にする阿呆が多い。一方でストーカもいて困るが。もっともオレの予告したのは三陸沖じゃなくて東海地震だが
posted at 18:49:43
たしかに3月7日から10日にかけて、東海アマ氏は頭痛や耳鳴りがひどかったようだ。
だが、彼の予知の中で、「3月11日、東北・北関東」を示唆するようなものは実はほとんどないのに気づくだろう。
彼が一貫して恐れているのは東海地震であり、それは彼自身が「もっともオレの予告したのは三陸沖じゃなくて東海地震だが」と述べている通りである。
つまり規模は的中かもしれないが、時期・場所ともにハズレである。ちなみに、「M9」と言及があったのは、地震発生の後、しかも場所は南海トラフであった。
さらに、9か月足らずで87回も大地震の発生を予言してきたことを考えると、このペースで地震予知をしていればいつか当たるという程度の事だろう。
実際に、M8クラスの予知を彼は何度も行い、そのたびに外しているのだ。
しかし不思議なことがある。これほどまでに的中率の悪い地震予知は、自分でも間違っていると気が付くのが通常だろう。
しかしなぜ東海アマ氏は当たらない予知を発し続けるのか?
おそらく東海アマ氏は、嘘をつくつもりなどなく、自分の地震予知が正しいと思っているのだが、それは以下の理由によると考えられる。
1.震源地は間違っていても構わないと考えている
この顕著な例が下の予知だ。
2011年01月18日(火)
久々のスゲー体感前兆! 夕方、全天の雲底が赤い。耳鳴りも凄いし頭痛や不快感も強い。これを見てる人でも体調が悪化してる人多いはず。明日から満月トリガー、3日前に行徳三宅島に凄いデータが出た。伊豆諸島〜小笠原マリアナ周辺でM7超級発生の可能性が強いと思う。携帯やパソコンの誤作動に注意
posted at 18:31:28
凄い耳鳴りだ 圧力性 おそらく伊豆諸島だと思うが、相当な強震か噴火前兆
posted at 14:39:59
その結果は↓
2011年01月20日(木)
16日行徳三宅島データから19日頃M7級大地震がフィリピンプレートで起きると予想したが、今のところ19日パキスタンM7,4、まだ凄い体感だから様子見るが、なければこれが該当。タイムラグの3,8日は8分の一月齢地球バイオリズムと15年前から指摘してきた。データパターンから違う印象だ
posted at 07:30:35
えっ!?伊豆諸島〜小笠原〜マリアナと、ものすごく広いエリアを指定していながら、パキスタンの地震で当たりってことになるの?
これに対する彼の言い訳がふるっている。
フィリピンプレートとインドプレートじゃエライ違いと思うだろうが、地球は想像以上に狭い。おまけに球状から衝撃波伝播しやすく距離よりも経路が問題になる。トポロジーが役立つが生憎オレは弱い。球体幾何学における衝撃波伝播特性を誰か解明してほしい。たぶん周回距離の4分の1がポイント
posted at 07:34:02
なんと、「地球は狭い」で解決してしまった。
これからは東海アマ氏が日本で地震予知をしたら、パキスタンまで注意を呼びかけなければいけない。
この理論によって、3月11日の大地震も、彼の脳内では「的中」となってしまったのだ。
ついでに、彼は直後に以下のような予知をして、こちらもしっかりハズレである。
また超大型前兆体感! もう一発デカイのが来そう。キーン音の深刻な耳鳴り。オイラは3.8日(8分の1月齢)タイムラグ説を15年前から指摘。16日の前兆データが昨日か今日発生ということになる。今出てるデータは24日頃発生ということ。誤差プラスマイナス24時間だがN倍8分のN月齢もある
posted at 16:23:41
2.期間設定がアバウト
「明日」「24時間以内」「48時間以内」などと自分で言いながら、その数日後の地震まで的中と考えているようだ。
地震は日々世界中で起こっているので、彼の的中基準では外れる予知をする方が困難である。
3.地震の規模もアバウト
先に述べたように、マグニチュードが2違うと、地震のエネルギーは1000倍異なる。
「M8クラス」を予言している時でさえ、彼は発生したのがM6以下の地震でも的中と考えているようだ。
世界中で起きる地震の数からいって、これも外れようのない予知ということになる。
4.的中したように思える事例だけが記憶に残る
彼は基本的に、自分の理論(と呼べるのかどうか)に絶対の自信を持っているようだ。
むしろ科学的な地震予知など全く信用せず、自分の耳鳴りや頭痛の方が根拠があると考えている。
しかしこれも無理のない事で、上記のように的中範囲を非常に甘く設定することによって、ほとんどの予知が的中となれば、彼の自信はどんどん強化されていくだろう。
5.この世界は大災害によって滅ぶべきだと考えている
東海アマ氏の地震予知には「大型」「超大型」「震災クラス」などの恐怖を煽る文字が並ぶ。
また「(被害を)覚悟しろ」などの言葉も多い。
これは地震に限らず、中国の三峡ダムが決壊して数億人が死ぬとか、新型インフルエンザワクチンは不妊症を増やし人口を抑制するための陰謀だとか、福島で放射線によって数百万人が死ぬとか、日本国債はデフォルトに陥って社会も崩壊するとか、中国とロシアは内戦で消滅するとか、すごいことを予知・予言し続けている。
ここから先は私の推測だが、東海アマ氏は非常に劣等感の強い人物であると思う。
これは彼のツイートから読み取れるのだが、彼は20歳前に交通事故で脳に障がいを負い、仕事も上手くいかず、結婚もせず、社会から疎外され、貧困の中で生きてきた。
ある時、ツイッターで東海アマ氏の学歴を、博士号を持つ人が馬鹿にした(と東海アマ氏はとらえた)ことがあった。
その時の彼の怒りはすさまじく、冷静さを失い、罵詈雑言を尽くして相手を非難した。
このあたりにも、彼の劣等感が垣間見える。
彼の中心的な思想として「人間は利己主義を捨て、他利主義にならねばならない」「一部のエリートが支配する社会を打倒せねばならない」というものがある。
それはそれで拝聴に値する思想であるが、これがどういうわけかオカルトや陰謀論へと結びついてしまった。
彼は自分が正当に評価されないのは、世界をユダヤ・イルミナティ・フリーメーソンが支配して自分を迫害してきたからと考えている。
陰謀論である。
実際、彼のツイートを丹念に読み返していると、彼は「反原発活動家」ではなく「陰謀論者」であるとした方が正しいように思える。
陰謀論のフィルターを通すと、世の中のあらゆることはユダヤの仕業であり、選挙や革命といった、現実的手法では自分を正当に評価してくれない世界を変えることなど不可能と見えるのだ。
それは、どうにも打開できない現状を、自分の力不足ではなく、「奴らの仕業」として正当化してくれる。
だから彼は、原発事故や巨大地震、大疫病、ガンマ線バースト、ポールシフト、経済破綻など「奴らを超える力」によって、世の中がひっくり返り、新しい秩序が築かれるのを望んでいるのではないだろうか。
その新しい世界とは、利己的な一部のエリートが支配する現状の世界ではなく、他利的な大衆によって幸福に運営されるものを夢想しているようだ。
これは、かつて流行した「ノストラダムスの大予言」に近いと思う。
ノストラダムスの大予言では、多くの解読者が世界滅亡を読み解いた。その根底にあるのは、「今の世界は狂っている、世直しのためにハルマゲドン(or宇宙人の襲来or大疫病or火山噴火etc.)が必要だ」という気持ちだろう。
彼らは人類に警鐘を鳴らすというより、むしろ彼らの鬱屈した心情をノストラダムスの予言詩に託して、自分を優遇してくれない世界の滅亡と再構築を望んだのだ。
だが、彼の思想には大きな矛盾があると思う。
彼は現状の、選民思想にとらわれたエリートが支配する世界はいずれ崩壊し、自分の思想に共鳴するものだけが生き残ると予言する。
しかしそれは、彼の思想(客観的に言えば非常に偏った思想)に賛同する一部の者のみを救い出すという、新たな選民思想を生むだけの事ではないのだろうか。
私も反原発派であるが、正直言って東海アマ氏の存在は反原発運動にとって長期的にはプラスにならないと考えている。
原発推進・現状容認派の人々と議論をするには、陰謀論やオカルトではなく、科学的・論理的であるべきだ。
現実社会において脱原発が多くの人々に支持されるためには、ある一部の人間だけが信じる奇妙な論理でなく、誰もが理解でき、理性的であると思える論理で説得するべきだと思う。
雨上がりの水たまりが黄色いのは放射性物質のせいだ、とか、放射性物質で鼻血が出る人が続出しているといった、短絡的で非科学的なツイートもやめて頂きたい。
馬鹿にされるのは反原発派なのだ。
東海アマ氏には、反原発活動家という看板を下ろしていただいて、より正確に「陰謀論者」という肩書を名乗ってもらいたいと、私は願っている。
結論:東海アマ氏の地震予知は当たらない。
というより、あまりに頭痛や耳鳴りが頻繁なようなので体が心配である。痛風や怪我もひどいのだから、あまり西洋医学を毛嫌いせず、病院へ行くことを強くお勧めする。
追記1. 東海アマ氏は自分への批判に対して容赦なく罵詈雑言を浴びせる性格だが、当記事もその例外にはならないだろう。だが、東海アマ氏がツイッター上で相手の批判に論理的に答えることはなく、「お前は無知だ」「何も知らない若造が」などと決めつけたり、証明されていない(証明することが困難な)限られたデータだけを持ち出して、それが絶対の根拠のように論じたりする。要するに、議論がかみ合うことはない。
追記2. この記事に対して、「科学的な地震予知だって当たらないじゃないか、的中率が低くても、実際にあてたことのある東海アマ氏の方がましだ」という反論があると思う。
が、科学的な地震予知は、それを行う科学者自身が限界を認めている。
質問:地震予知はどの程度あてになるのでしょうか?
回答: 日本で唯一予知できる(前兆現象検出+地震前の災害対策実行ができる)可能性のある東海地震ですら、必ずしも予知できるとは限りません。阪神・淡路大震災を引き起こした1995年兵庫県南部地震のようなM7クラスの内陸の浅い部分で起こる地震(いわゆる「直下型地震」)の予知はさらに困難です。加えて、それより一まわり小さいM6.5クラスの「直下型地震」は、日本のどの場所でも(活断層の有無に関係なく)起こる可能性があり、この程度の大きさの地震の予知(FAQ 2-4 で述べたプレスリップに伴う地殻変動等の現象の地震前の検知)は現状ではほとんど不可能と考えられています。M 6.5程度でも浅い地震の場合、その直上では震度6弱以上になり得ます。たとえば、東海地震が発生しなくても、M6.5の浅い地震が発生して、静岡県で大きな被害が生じることも有りえるわけです。
したがって、結論からいうと、地震予知を過剰に信頼してはいけないと思います。地震は唐突にやってくるものと理解し、それに対する日頃の備えをしておくのが一番大切です。 その上で、地震予知もなされれば幸運であると考えておくべきだと思います。たとえば、静岡県は、東海地震に対して、地震予知ができた場合とできない場合それぞれに対して、 被害想定(なゐふる27号(2001年9月号)参照)をおこなっています。(K)
補足: FAQ2-14 でも示しましたが、日本では、東海地震以外に、予知できる体制ができている地震はありません。(K)
http://www.zisin.jp/modules/pico/index.php?cat_id=22
だが、現代科学で地震予知が困難であるからといって、東海アマ氏の方が優れているとは言えない。なぜなら、東海アマ氏の地震予知程度の事であれば、偶然当たるまで予言を出し続けることでも可能であると考えられるからである。