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復活の誓い、電波に乗せ=カレー南蛮の人気食堂―夫婦がラジオ出演・岩手

時事通信 5月2日(月)6時12分配信

 「コクのある味をもう一度」。東日本大震災に伴う津波で、岩手県大船渡市の人気食堂「百樹屋」も大きな被害を受けた。店舗は跡形もなく流されたが、店主の今野和明さん(58)、由紀子さん(51)夫妻は、看板メニューのカレー南蛮を心待ちにする根強いファンのためにもと、ラジオ番組で再開を誓った。
 同店のカレー南蛮は、賄い料理がルーツ。提供を始めた当初は「売れず、仕込んだうどんを毎日捨てていた」(和明さん)。だが、俳優の竹中直人さんがドラマの撮影で滞在した半月間、ほぼ毎日訪れたことがきっかけとなり、創業20年目にして人気店に。大河ドラマ「龍馬伝」で主役を務めた福山雅治さんも来店した。
 大地震は、その日の最後の客が店を出た直後に発生。海岸から100メートルも離れていない店の前の道路に亀裂が走った。「ただごとではない」。和明さんは急いでガス栓を閉め、2人で由紀子さんの実家に避難したが、店は跡形もなくなった。
 震災後、この話を聞き付けた福山さんが24時間生放送のラジオ特番でエールを送り、今野さん夫妻は4月10日に電話で生出演。「みんなの前で再開を約束した」(由紀子さん)という。
 友人の厚意で借りた新たな店舗の中で、使えるのはいすとテーブルだけ。厨房(ちゅうぼう)設備や食器の購入など心配の種は尽きないが、カウンターに使う木材は廃業を決めた飲食店から譲り受けた。
 由紀子さんは、がれきの中から1本だけ見つかったのぼりを見詰め、「5月中には再開のめどを付けたい」と語った。 

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〔写真特集〕東北地方太平洋沖地震

最終更新:5月2日(月)6時15分

時事通信

 

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