昨年、初主演映画「人間失格」などでジャニーズ事務所所属タレントでは初のブルーリボン賞新人賞に輝いた生田が、“恋愛大河”に挑む。
「僕等がいた」は、漫画家、小畑友紀さんの同名漫画が原作。2002年から月刊ベツコミ(小学館)で連載され、コミックは既存14巻で累計1000万部突破の売り上げを誇る人気作だ。
16歳から20代半ばまでを描く壮大なラブストーリーのため、製作サイドでは恋愛映画としては異例の2部作とし、さらに期間を1カ月ほどしか空けない連続公開を決定。
これまでの邦画は、前編終了後も後編をアピールする時間を取るためなど戦略的な理由から、少なくとも3カ月は期間を空けてきた。製作サイドは「作品を1つの大きな流れとして見てもらうため、あまり間を空けたくなかった」と説明、初の試みに挑戦する。
生田が演じるのは、女性にモテモテながら、心に大きな闇を抱える矢野役。傷付いた王子様を演じてほしいとオファーされ、「役に精一杯息を吹き込みたい」と気合十分だ。高校時代は学ランや転校先でのブレザー姿も披露予定で、「学生服を着るのはこれが最後になるかもしれない(笑)。甘酸っぱいスクールライフを思い切り満喫したい」と撮影を心待ちにしている。
一方、矢野を一途に思い続ける七美役を演じる吉高は、セーラー服姿に。「原作ファンの方を裏切らないように、恥ずかしくないように、気持ちをかばう照れをなくして尽力したい」とコメントを寄せた。
原作はいまだ連載中だが、公開とほぼ同時期に終了予定で、製作サイドは原作者と話し合い、映画も漫画と同じ結末が描かれる。
生田と吉高は初共演。吉高も08年に主演した「蛇にピアス」でブルーリボン賞新人賞を受賞。実力は折り紙付きの2人が、どんな化学反応を起こすか楽しみだ。
(紙面から)