東北電力が、夏場に予想される電力不足に対応するため、能代火力発電所(秋田県能代市)に、大容量の電気を貯蔵できる蓄電池「ナトリウム硫黄(NAS)電池」の導入を検討していることが29日までに分かった。今夏までの運用開始を目指す。
想定しているNAS電池は10万キロワット級で、発電所の敷地内に新設する。電力需要が少ない夜間に充電を行い、需要の多い日中に放電する。
東北電力秋田支社によると、秋田県内の夏の電力需要量は平均1300万〜1380万キロワット毎時だが、現時点では供給可能量は1210万キロワット程度にとどまる見込みという。能代火力発電所は、1、2号機が出力計120万キロワットで稼働中。(共同通信)