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【スポーツ】

吉田沙保里がV10

2011年5月1日 紙面から

女子55キロ級決勝戦で村田夏南子(下)を攻める吉田沙保里

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◇レスリング全日本選抜選手権<最終日>

 ▽30日▽東京・代々木第2体育館▽男子フリー66キロ級ほか決勝9階級▽世界選手権(9月、イスタンブール)の代表選考会を兼ねる

 女子55キロ級のアテネ、北京五輪金メダリスト吉田沙保里(28)=綜合警備保障=は、決勝で村田夏南子(17)=JOCレスリングアカデミー=を下して10連覇を達成、8連覇中の世界選手権代表の座をつかんだ。同63キロ級の伊調馨(26)=綜合警備保障、同72キロ級の浜口京子(33)=ジャパンビバレッジ=ら五輪メダリストも順当に優勝し、代表に入った。

 2戦連続でフォール勝ちして臨んだ決勝。伸び盛りの村田に1点を奪われたものの、吉田は圧巻の試合運びで完勝した。11歳年下の好敵手出現に「いいライバルが出てきてくれてうれしい。自分も高校生で全日本女子選手権2位になったので懐かしい感じ。まだまだ若い選手には負けられない」と涼しい顔。五輪まで500日を切り、女王としてのたたずまいは一層力強さを増していた。

 村田は柔道で全国中学校体育大会を制した後、吉田に憧れレスリングに転向して3年目。吉田は捨て身で迫る村田を巧みに押さえ込んだが、体を入れ替えられてポイントを失う不覚を取った。「相手は一発技がある。慎重にいきすぎた」。過剰警戒を反省し、第2ピリオドは強気にフォールを取りにいくも時間切れ。「しっかりフォールしないといけない相手だった」。吉田にとっては不満の残る試合だった。

 村田だけでなく、海外選手も打倒吉田に虎視眈々(たんたん)だ。研究されるのを防ぐため、この後は世界選手権一本に絞る。「五輪の前年ということで本当に気合が入っている。ロンドン五輪につながる世界選手権にしたい」。若手から大きな刺激を受けた吉田。世界選手権で9連覇を達成し、五輪3連覇の前祝いにする。 (斎藤正和)

 

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