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東日本大震災:被害7線区「復活させる」--JR東社長

 JR東日本の清野智社長は5日の会見で、東日本大震災で津波の被害を受けた八戸、山田、大船渡、気仙沼、石巻、仙石、常磐の在来線7線区について、地元自治体や国と協議し、すべて復活させる方針を明らかにした。

 4日現在、7線区の施設被害は計1680カ所。気仙沼線は駅舎の消滅が9駅、線路や橋桁流失などが240カ所に上ったほか、仙石線390カ所、常磐線800カ所など7線区とも路盤や軌道の痕跡すらないほど壊滅的な被害を受けた。

 清野社長は「地域再生に鉄道は不可欠。町づくりの段階から関与し、復興につながるようなルートで復活させたい」と約束した。

 震度5強を記録した首都圏の当日の対応については「激しい揺れで全線区の徒歩点検に時間がかかり、運転再開を断念した。ホームからの転落など混乱による事故を防止するため駅のシャッターを閉めたが、結果的に配慮に欠けていた」と陳謝。

 今後、震災時の運転再開と避難者対策を再検討する。【斎藤正利】

毎日新聞 2011年4月6日 東京朝刊

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