ゴールデンウイーク(GW)中は被災地へ、県外から多数のボランティアが入り、支援作業を行う見通しだ。このため、ボランティアを受け入れている被災地の災害ボランティアセンター(VC)では、期間中の新規受け付けを中止するケースが相次いでいる。多数の申し込みを受けて、宿泊場所や派遣手段の確保ができないほか、交通渋滞の原因にもなりかねないためだ。多くのVCが「ボランティア休暇などを利用してゴールデンウイーク後に来てほしい」(宮城県石巻市VC)と呼びかけている。
連日1000人以上のボランティアを受け入れてきた石巻市VCや気仙沼市VCなどが27、28日、相次いで受け入れ中止を決め、サイトなどで公表した。宮城県岩沼市VCや岩手県遠野市VCは、ゴールデンウイーク中も県外からの個人参加を受け入れる予定だが、「VCなどに待機のままになる可能性もある」という。
被災地で活動拠点を確保している団体の中には、ゴールデンウイーク中の活動を受け入れている場合もある。石巻市で活動する国際交流NGO「ピースボート」(東京都)は新宿発着のバスで移動し、5月2~6日の日程で活動する短期ボランティアを募集している。希望者は、30日に渋谷区内で行う説明会(14時~)への参加が必要で定員の残りは約40人分。申し込みは同NGO(03・3363・7967、10~19時)。【山田泰蔵】
毎日新聞 2011年4月28日 20時38分(最終更新 4月29日 0時42分)