【MLB】イチロー自己最多に並ぶ4月39安打、盗塁もリーグ1位タイ

【マサチューセッツ州ボストン　30日】シアトル・マリナーズのイチロー外野手はこの日、敵地で行われたボストン・レッドソックス戦に1番ライトで先発出場すると、8試合連続安打をマークするなど3打数2安打、1得点、2四球で打率を.328に上げた。4月の月間安打を自己最多タイの39本に伸ばしている。また、2盗塁を決め、今季の通算を10個とするとア・リーグトップに並んでいる。試合は、マリナーズが2対0でレッドソックスを下し、5連勝を飾っている。

　先制したのはマリナーズ。3回表、初回の打席でジョン・ラッキー投手からセンター前ヒットを放ったイチローが四球を選ぶと、続くチョーン・フィギンズ三塁手がライトにヒットを放って一、三塁。このチャンスでミルトン・ブラッドリー外野手がレフト線に二塁打を放つと、イチローが先制のホームを踏んでいる。

　追加点は6回。5回裏の無死満塁のピンチを凌ぐと、マリナーズは先頭の指名打者ジャック・カストと、続くマイケル・ソーンダース外野手がヒットを連ねて無死一、二塁。ブレンダン・ライアン遊撃手が犠牲バントで送って1死二、三塁となった場面では、ジャック・ウィルソン二塁手がセンターに犠牲フライを打ってカストを迎え入れている。イチローは直後、2死三塁で打席に入ったが、なかば敬遠気味の四球で歩かされた。

　イチローは、9回の打席でもダン・ウィーラー投手からヒットを放ち、マルチ安打は4試合連続、今季通算14試合目。試合数が年によって大きく違うが、4月の月間安打としては2001年の39本（25試合）に並ぶ自己最多の数字である。また、39本はリーグ単独トップ。

　マリナーズは、投手陣が再三のピンチに耐えた。5回の無死満塁はセカンドライナー併殺などで切り抜けると、6回は2死一、二塁、7回は2死二、三塁をいずれも凌いでいる。

　9回もブランドン・リーグ投手が先頭打者にヒットを許したものの、併殺で凌ぐと、3人でイニングを締めくくった。リーグはセーブ機会では7回登板し、失敗なし。

　なお、レッドソックスの松坂大輔投手のその後だが、この日の試合前はキャッチボールをしなかった。試合前の監督会見でテリー・フランコーナ監督は、異常は見られないなどと話していたが、練習の限りでは、大事を取ったということのようだ。次回の先発は未定。飛ばされることはないと見られるが、ずれることだけはほぼ確実になっている。