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ネズミイルカの回遊ルート解明 北大など放流調査 道南から北方四島へ

(05/01 10:18)

 【函館】定置網に迷い込むネズミイルカの保護と漁業を両立させようと、北大水産学部が、九州大と共同で生態の研究に取り組んでいる。函館市南茅部地区を拠点にした放流調査で、道南から北方四島に至る回遊ルートが初めて判明。北大大学院水産科学研究院の松石隆准教授は「生態を解明し、混獲の防止につなげたい」と話している。

 同地区では毎年4月〜5月上旬、2〜10頭のネズミイルカが沖合の大型定置網にかかる。魚を食い荒らしたり、漁具を傷つける漁業被害の一方、イルカが弱って死ぬケースもある。

 北大と九州大の研究チームはイルカが網にかかると、同地区の北大臼尻水産実験所の大型プールに運び、発信器を付けて放流する。

 2006年から計4頭を使って継続している共同調査では、《1》4月から6月にかけて襟裳岬に向け移動《2》6月初旬に道東沖に泳ぎだし、同下旬に北方四島海域に到達《3》12月ごろまで付近で生息《4》移動は水深200メートルより浅い沿岸30〜50キロ−などのデータが得られた。

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