2011年04月21日 (木)

【解説・被ばく限度は1ミリ?20ミリ?100ミリ?】

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文科省などはおととい、福島県内で子どもたちが学校で安全に過ごすための放射線量の限度について「年間20ミリシーベルト未満」という目安を発表しました。
しかしこのニュースを聞いてこんな疑問を持った方もいると思います。
「以前のニュースでは、年間の放射線量は1ミリシーベルトまでと言ったはず」
または、「いや、100ミリシーベルトまでは安全という話も聞いたけど」
いったいどの考え方が正しいのでしょう?藤原記者が解説します。

 

まず、一般の人が浴びても差し支えないとされる1年間の被ばくの基準は、1ミリシーベルトです。

 

これは、世界の放射線医学などの研究者でつくるICRP=国際放射線防護委員会の勧告に基づいて日本が採用しているものです。

一方で放射線は実際には100ミリシーベルトを超えなければ「健康への影響は確認できない」とされています。(「影響は無い」ではないのでご注意ください。)

 

ではなぜ専門家集団のICRPが年間1ミリシーベルトに設定したのでしょう。そこには、「放射線は浴びないのに越したことはない」という発想があります。

ICRPは不必要な被ばくはできるだけ避けるべきだとして、放射線管理を徹底することを各国に呼びかけています

 

一方でICRPはこれとは別に、「緊急時」の値も参考として示しています。緊急時とは、まさに今回のような原子力発電所で事故が起きた場合などをさします。

専門家集団のICRPは「緊急時」において、原発の周辺に住む人たちの被ばくが年間1ミリシーベルト以下に抑えられない場合、多くても年間20ミリシーベルトから100ミリシーベルトの範囲にとどまるよう対策を講じるべきだとしています。

ここでようやく、20ミリシーベルトという値が登場しました。政府が4月11日に発表した計画的避難区域の根拠は、この緊急時の下限の数値にあるということです。

 

そしてICRPはまた「事故が収束したあとの復旧期」になり、住民がその土地に住み続ける場合、年間の被ばく量を多くても1ミリシーベルトから20ミリシーベルトまでにとどめるべきだ、としています。(この範囲で出来るだけ低い値でという条件をつけています。)

そして、長期的にはもともとの基準である年間1ミリシーベルト以下に抑えるよう提唱しています。

 

今回、学校の安全目安について政府は「復旧期」の上限値である年間20ミリシーベルトを採用したということです。そう聞くと、「復旧期? 緊急時ではないの?」という疑問がわきます。

事故が続く中で「復旧期」の指標を採用したのは、計画的避難区域などに指定される地域以外では、放射性物質の影響は一定程度に抑えられると判断したためと政府は説明しています。しかしこれはあくまで今後、想定外の事が起こらなければという但し書きつきです。これまで何度も「想定外」が起きているのですから。

 

今回の学校での放射線量の目安は、ICRPの「復旧期」の指標のうち、上限にあたる年間20ミリシーベルトを採用し、多くてもこれを超えないようにと設定されました。しかし「なぜ上限の20ミリ?」または「緊急時なのか?復旧期なのか?」といった疑問に対して、政府は丁寧な説明をしているのか、指摘しなければなりません。

 

不安を取り除くために十分な説明をするとともに、政府には、この目安を使っている間もできる限り年間1ミリシーベルトに収まることを目指して、引き続き被ばく量を減らす努力を続けることが求められます。

 

 

 

 

(追記)〜みなさんから寄せられたご質問をもとに、補足します。

▼「緊急時」「復旧期」とはいつのこと?

 ICRPでは原子力発電所の事故などで「緊急時」とは放射線を制御できていない状態です。つまり、平常時の1mSv以下という線量限度を守りたくても守れない状況です。「復旧期」は放射線のコントロールは取り戻したものの、その場に放射性物質が残ってしまった状況を想定しています。

 

▼なぜ年間20mSvを基準にとったのか?

 

 大きな疑問。「ICRP20mSvという数字を挙げているからそのまま採用した」「緊急事態と復旧期の端境期だから」というのが政府の説明です。その後の取材でもこれ以上の根拠が示されることはありませんでした。

 

科学的には、学校生活を制限した場合の損失と仮定される健康への被害を比較して、より損失が少ない方を選ぶという方法がとられます。今回の政府の決定の背景にもこうした判断があったとみられます。

 

しかし、こうした方法をとる場合、どのようなリスクを比較したのかという情報を明確にする必要があります。情報が無いと検証もできなくなってしまいます。今の情報では十分な検証ができません。

 

「子どもの被ばくを出来る限り減らす」ことをより重視する社会では、それ以外の場面でのより大きな不便や損失に耐えることが出来るでしょう。そうなれば、さらに高いレベルの対策を取る事も想定されます。

 

健康被害、とりわけ子どもの健康被害を出来る限りゼロに近づけたいという親や保護者の思いは当然のものです。政府は判断の根拠をきちんと示して、対策がどうして妥当であるのかを説明する必要があります。

 

引き続き、様々な対策の判断の根拠を明らかにするよう求めていきます。

 

 

▼子どもの内部被ばくはどう考えているのか?

 今回示された年間20ミリシーベルトという数値には、空気中に地表から舞い上がった放射性物質を吸い込むことによる「内部被ばく」の可能性が考慮されていないのでは?という疑問があります。

 

 これに対し政府は、現状のデータから内部被ばくの量を計算したところ、被ばく全体の3.5%から0.2%に留まったため空間線量に基づいて目安を示すことにしたとしています。つまり微量なので内部被ばくを考慮しなくても構わないという考え方です。

計算の根拠となるモニタリングのデータをもとに、常に最新の状況を注視する必要があります。

 

ICRPの基準は成人向けではないか?成長期の子どもはより厳しい基準を適用するべきではないか?

 

 ICRPは子どもと胎児については感受性が高く、生涯のリスクは大人と比べて3倍になるとしていますが、基準に使われる放射線量(1mSv20mSv100mSvなど)に年齢の区別を設けていません。

 これは一般的に「公衆」を年齢ごとに分けて、対策に差をつけるのが難しいというのが理由の一つだと考えられます。

 

 ただしICRPは、絶対的なデータを示しているのではなく、各国の事情にあわせて対策をとることを求めています。子どもへの被ばくをより少なくする観点から、さらに低い値を採用することも可能です。なぜ20mSvを採用したのか、さらに低い値を採用しなかったのはなぜか、考え方を示す必要があります。

 

 

 

▼放射性物質の観測機器の高さが20mなどあまり人の歩かない高さにあるそうだが、人の高さでなくてもいいのか?

 

通常、文部科学省の調査は主に各地の衛生研究所などで行っています。この際、機器が設置されている場所は建物の屋上や庭なので統一されていません。これは問題だと思います。

 

やや複雑ですが、放射性物質がどれだけ降り積もったかを計るのは「定時降下物調査」というもので、これは地上でも屋上でもそれほど変化はないと見られます。

 

その一方で「空間放射線量」の調査では、地上に近づくと地上の放射性物質からの放射線も検出するため地表に近い方が高くなります。

 

なお、先日の福島県内の学校での「暫定的な目安」を決めた際の調査の際には、子どもの身長を考慮して、幼稚園・保育所・小学校では地上から50センチ、中学校では地上から1メートル地点で測定しています。

 

「暫定的な目安」の値の決め方については多くの問題が指摘されていますが、測定方法だけをとってみると、屋外のグラウンド、コンクリート、教室の窓側、廊下側など、これまでより詳細に行われているという印象です。

 

ただ本当に子どもの被ばくを減らす観点から言えば、調査で校庭に線量の高い場所が見つかったならば、土壌表面の除去などの対応をあわせて行うべきだと思います。

 

(藤原記者)

 

 

投稿者:かぶん | 投稿時間:13:00  | カテゴリ:解説コーナー
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コメント(59)

内部被曝と外部被曝と言うのをしっかり考える必要が有るのでは無いでしょうか。
ご参考にしてみて下さい。
http://takedanet.com/2011/04/49_5e8b.html

投稿日時:2011年04月21日 21:57 | オオイデ

ご存知と思いますが、今日文科省の担当部署と福島の方の会合がありUstrmで配信されていました。
 http://www.ustream.tv/recorded/14169488
その中で、労基法では20mSv/yr以上の環境では18歳未満の子供を働かせてはならないというものがあり、整合性を問われていました。子供といっても幼稚園児から中学生まで発達段階はいろいろありますが、大人の基準値そのままでいいのかという疑問は残ります。
それにしても、管理地域も基準値も知らずに会見に出てくる文科省は酷すぎます。こんな状態で非常時基準を信じろという方が無理があります。

投稿日時:2011年04月21日 21:57 | あきこ

そもそもICRPの基準もあいまいですね。緊急時とは何時間以内なのでしょう?それとも何日以内なのでしょうか?
>長期的にはもともとの基準である年間1ミリシーベルト以下に抑えるよう提唱しています。
長期的というのは一ヶ月なのでしょうか?1年なのでしょうか?

さらに20ミリシーベルトまで、とされている根拠は何なんでしょう?
過去に人体実験でもして、それなら安全ということなのでしょうか。
机上の計算であって、実質的には今回の現状が人体実験になっているのではないでしょうか?

>そして政府はこの目安を使っている間もできる限り年間1ミリシーベルトに収まることを目指して、引き続き被ばく量を減らす努力を続けることが求められます。
「できる限り」「求められる」レベルなのでしょうか?
「何ヶ月以内に」「確実に行われなければならない」レベルではないのですね?

あいまいな物のいい方しかしない政府はもちろんですが、このような報道の具体性のなさが、風評被害を助長しているのだと思います。

投稿日時:2011年04月21日 22:03 | とんとん

何度読んでも、理解できません。
子供の安全がまるで数字のトリックで扱われているように感じてしまいます。

今は緊急時だからという一方的な理由で一番低い数字を取り出したのだとしても、子供は大人の何倍も感受性が強いのは周知の事実ですし、しかも呼吸、食物からとる内部被曝を考慮していない。
なぜでしょうか。

20ミリから考えたとしても、子供の場合は外部被曝は5ミリと考えるのが適当なんではないでしょうか。
それでもあり得ない数字ですが。。。

投稿日時:2011年04月21日 22:25 | junko

最初に、
「子どもたちが学校で安全に過ごすための放射線量の限度」
と言いながら、解説は大人の話ばかりです。
「子ども」の限度がどうであるか?という解説はできないでしょうか?。

投稿日時:2011年04月21日 22:29 | godel

質問
①20ミリシーベルト/年という値に内部被曝は考慮されているのか?
②「緊急時」であるならば、まず「避難」させる事が先決ではないか?
③何故、事故後一ヶ月以上経過しないと発表できなかったのか?
④学校生活以外の被曝線量は考慮されているのか?
⑤プール授業は問題ないのか?

投稿日時:2011年04月21日 22:37 | 学校保健薬剤師

もう国を擁護しなくていいのではないでしょうか?
決して表沙汰にならない国家全体での犯罪のように思います。
子供の為といいながら、基準値をあげてるし。
子供は宝なのではなかったのでしょうか?
このまま、なぁなぁに進んでしまったら、今の子供の甲状腺がんが
とてつもなく増える気がします。
外部被爆と内部被爆をうまい具合に摩り替えないで下さい。
これ以上、少子高齢化を進ませていいのでしょうか?

NHKスペシャルでチェルノブイリの特集を放送していたのですから、
放射能の怖さをよく知っているはずでしょう。
今こそ放送するべきです。
公共放送を掲げるのであれば、民放には出来ないことをしてください。

どうかお願いします。

投稿日時:2011年04月21日 22:54 | おひさま

戦時中のほうが計画的に子どもを疎開させていた。障害が出たら苦しむのは子ども、そしてそれを補償するかしないかの泥沼の政府不信、果ては倍賞は国民。しかもその「国民」は当事者である今の子ども。減ると考えているのなら安全地帯までとりあえず避難させてはどうかと思う。

投稿日時:2011年04月21日 23:08 | 

やっちゃいましたね、こういう曖昧な報道自体が風評被害を広げている事に何故気が付かない。

投稿日時:2011年04月21日 23:11 | 

今問題になっているのは年間被曝限度を20ミリシーベルトにすると
いうことではなくて放射線弱者である子供にもこの値を適用する事の
是非にあると思います。
しかもその決定を文科省が学校という教育機関で適用するという
倫理的な問題があります。
住民には20ミリシーベルトでも学校は大事な子供を預かる立場なの
だから安全を考えて10ミリシーベルトという基準を適用しますという
のが本来の筋だと思います。
私には政府のこれまでの対応を見ていても放射線弱者である子供に
対する配慮がまったくないと思います。
先進国と言われている国の中でこれほど子供の保護をしない国が他に
あるのだろうかと疑問を感じています。
政治だけでなく国家自体が3流国になったような失望を感じます。

投稿日時:2011年04月21日 23:15 | umax10km

ドイツ政府公式調査によれば子供の白血病が2倍に増加した時の被曝量は0.00007ミリシーベルトだったという情報をドイツ政府に確かめてください。真偽を知りたいのです。

投稿日時:2011年04月21日 23:20 | 匿名

今日行われた福島市民による政府交渉。
UST配信 福島の子どもを放射能からから守れ

かぶんさん、見てないとなると、ちょっと疑いたくなってしまいます。

投稿日時:2011年04月22日 00:13 | asinooohira

年20ミリシーベルトとは、「国際放射線防護委員会の線量限度の勧告」における
「放射線業務従事者」の年平均限度と等しい量であり、「一般公衆」の20倍の量です。

これを踏まえて、文科省に対して以下の質問を送信しました。
まだ回答はいただけておりません。
藤原記者の解説では疑問が解消できないので
NHKからも文科省に説明を求めていただきたいです。

(1)緊急時だという理由で「放射線量を20倍浴びても問題ない」とする
根拠を伺いたい。

(2)低線量による影響のデータがないのが医学的定説であるならば、
子どもの健やかな成長を守る立場にある文科省が
なぜ「より安全サイドにふった基準値」を採用されないのか、その理由を伺いたい。

(3)小中学校などの屋外活動制限の基準値を
毎時3・8マイクロシーベルトとしているが、
これに登下校の時間(屋外)、教室内と帰宅後の時間(屋内)、
さらには食品からの摂取(内部被曝)の
各々を合算した総被曝量をどのようにシミュレーションされたのか。
各々の時間と被曝量を元にした計算式を明示されたい。

(4)この基準値によって将来、被曝量の多かった地域の子どもたちに
健康被害が発生した場合、誰がどのような責任を取るのか。
その見通しについて教えていただきたい。

命、それも子どもの命ほど守るべきものはありません。
であれば、今この時ほど、ジャーナリストとしての使命を果たす時はないのでは?
生意気言いますが、どうかよろしくお願いいたします。

投稿日時:2011年04月22日 00:42 | 元PTA役員

質問させてください

・「一方で放射線は実際には100ミリシーベルトを超えなければ「健康への影響は確認できない」とされています」の根拠となる文献や指標を教えて下さい
また「確認できない」というのは統計的に0.00%ということでしょうか?
それともある少ないパーセンテージを「これくらい少数であれば問題とは言えない」としているのでしょうか?

・ICRPの言う「緊急時」とはどれくらいの期間を想定しているのでしょうか?
期間を決めずに事故が沈静化するまでということはないですよね?

投稿日時:2011年04月22日 00:58 | cobatti

難しいとは思うんだけど、
被曝量とタバコ喫煙量者を比較で表現してもらえれば、
ピンと来るんだけどなー、
と思う。

たとえば、
「20 mSv/年の被曝は、
タバコXX本を吸うぐらいの健康被害があります」
とか。

投稿日時:2011年04月22日 01:57 | 774

現在、空間放射線線量は減少傾向ですが、これはこれまで空間にあった放射物質が土壌に降り積もっているのだと考えられます。
つまりこれからは内部被曝が重要な課題となり、土壌や建物の除染を行うべきだと思います。セシウム137の半減期は約30年と聞いていますので、放射性物質がなくなってしまったわけではありません。

いくら屋外活動時間が少なくなっても、土壌から舞い上がった放射物質は人や物に付いて屋内に持ち込まれるのではないでしょうか?
文科省は人が校舎内に入るとき、全身をタオルで拭くなどの指導や、教室の掃除方法など各学校の先生方に指導しているのでしょうか?

それ以前に、小中学生が屋外活動できないなんて、もはやそれを学校教育とは呼べない気がします。

例えば、西日本の過疎地では、少子化のため生徒の人数に比べて空いている教室が沢山あります。
放射物質の除染が終わり、安全が確認されるまで西日本へホームステイという形で、なんとか福島の子どもたちを疎開させることはできないでしょうか?
子どもに対する安全性については、過剰なくらい心配してもいいと思います。

マスコミ関係者の方々、子どもを持つ親の不安はピークに達しています。あいまいな説明はもう聞きたくありません。

投稿日時:2011年04月22日 09:10 | 一介の保護者

3/21以降柏〜金町辺りの放射線レベルは福島の多くの場所を超えており、現在の放射線量を単純に計算したら年間空間放射線量だけで3.5mSvの積算になります。(かなり落ちて来た現在の値400nSv/hでの計算です)
子供達は運動会の組体操の練習で毎日土に寝そべっています。防げる放射線は防ぐべきなのに、行政が動かないと学校は全く動けないのです。そして千葉の行政は全く動きません。国の指示も無く、マスコミからのプレッシャーも無ければ動かないのです。
危険地域の20mSv/yと比べたらかけ離れた数値かもしれませんが、平時の基準が1mSv/y以下である事を考えたら、せめて学校は校庭の放射線量を測定すべきです。
これは子供を持つ全ての親の思いです。ほとんどの親はインターネット等しないので柏〜金町の数値など知りません。
正しい数値の測定して発表するのは行政の最低限の義務じゃないでしょうか?住民の命や不安を軽視する行政に何の存在意義があるでしょう?

投稿日時:2011年04月22日 11:24 | 伯母

「緊急時」において、原発の周辺に住む人たちの被ばくが1ミリシーベルト以下に抑えられない場合、多くても20ミリシーベルトから100ミリシーベルトの範囲にとどまるよう対策を講じるべきだとしています。政府は4月11日にこの下限である20ミリシーベルトを根拠にして計画的避難区域を設定しました。
であるなら、規制のかかった学校は計画的避難区域に指定しないのはなぜ?また、今はまだ「緊急時」だと思うので、線量の多い地域は休校にすべきでは?

投稿日時:2011年04月22日 11:35 | 匿名

緊急時だからといって、多く被曝させてもいいわけではない。放射線によるがんの発症というのは、確率の問題であって、低ければ大丈夫というものではないという事をしっかり伝えていくべくではないでしょうか?被曝量を引き上げるということは、引き揚げた分だけ、がんになる人の数が上げると・・。

ここまでは大丈夫とだけ伝えてしまうのは、問題じゃないでしょうか。

国がその方針を示してしたとしても、そのリスクをしっかり説明すべきだと思いました。

その情報の意味をしっかり説明し、それぞれで判断する為の、情報提供が、足りない気がします。

実際、福島での学校等で課外活動が、制限される前にはされていた事。制限されてから、親御さんが困惑するのは、現在の状況や、数値のもつ意味。土壌がどのような状況で、それがどんな意味を持つのか、認識されていなかったのではないかと思いました。

投稿日時:2011年04月22日 12:15 | ミミ

緊急事態だからと言って、多く被曝させていいわけではない。
それに、被曝量が低いからと言って安全なわけではない事を説明すべきだと思います。

被曝量を引き上げるとそれだけ多くの人がガンになる確率が上がるという。確率のリスクをしっかり説明すべきではないでしょうか。

実際、福島の学校などで、課外活動を制限されるまで、課外活動していた事、制限されてから親御さんが困惑されていた事は、リスクを認識できていない証拠だと思います。

今は、空間より、地表値の放射線量が高く、外で大人より背の低い子供たちが走り、その砂が口に入ったり、こけてけがをした時の被曝。直ちに何もなくても、今後のリスク。そういったものを説明されないのはなぜなのでしょうか・・・。
何もないかもしれないけど、起こるかもしれない。花粉だって天気予報だって予測を発表しているのに・・。
雨の予報で、用心して傘を持って行って、雨が降らなければ、それはそれでいいじゃないですか。

そこで生活している人たちがリスクを知らずに、判断する為の情報がない為に普段通り生活せざるを得ない状況が恐ろしいと思いました。

投稿日時:2011年04月22日 12:35 | ミミ

福島の子どもたちを守ってください。
この基準は、皆さんがコメントでおっしゃっているように、外部被ばくのみの数値ですよね。
このほかにも牛乳・水・野菜・肉・魚などからの内部被ばく、呼吸や砂を吸い込むことによる内部被ばく、などの予想値を計算して設定した数字ではありません。

実際に、藤原記者はこちら↓のページで

http://www9.nhk.or.jp/kabun-blog/600/79538.html

質問:
文科省などが示した子どもの安全の目安は、影響の大きい子供に対して、なぜ大人も含むICRP基準1~20の上限値を採ったのか?
1時間3.8マイクロSv×8時間×365日では11.8ミリ
Sv/年だが、屋内はゼロではない。

藤原記者:
どうして上限値を取ったのかについては政府は説明していません。この点は心配する住民等に対し十分に説明する義務があると思います。
屋内にいる分に関しては、木造建造物内16時間過ごすと見積もって、3点8×0点4で計算しています。
(0点4は木造建造物内の低減係数です)これで計算するとぎりぎりですが、20mSv未満となります。

と答えていらっしゃいますよね。
これは、

■(3.8×8+3.8×0.4×16)×365=19972.8マイクロ
Sv=19.9728mSv ということですよね。

外部被ばくのみの数字です。

このあたり、気付かないふりをして報道しないでください。

お願いです。
同じ日本人として、報道機関の責務として、事実をごまかして報道しないでください。
ごまかそうとする政府の手先にならないでください。

子どもを守るための報道をしてください。

宜しくお願い致します。

投稿日時:2011年04月22日 13:13 | migeru

日本弁護士連合会の会長から声明が出されました。

http://www.nichibenren.or.jp/ja/opinion/statement/110422_2.html

こういった考え方が主流になる事を望みます!

投稿日時:2011年04月22日 23:09 | ある主婦

昨晩遅く、以下のツイートを見かけたのですが・・・

@nhk_kabun 子どもの安全基準、根拠不透明?市民の追及で明らかに 文科省健康管理課長「放射線管理区域?知りません。労基法違反?労災?わかりません」 原子力安全委「5人の委員は集まらず、災対本部と事前打合、20mSvで行く。」http://bit.ly/eDHWRG

どうも削除されたみたいですね・・・。
これを見ても結局、20mSvの根拠がハッキリしないことには何の変わりもありませんでしたが、この貴重な情報のツイートをどうして削除してしまったのでしょうか・・・。

投稿日時:2011年04月23日 00:16 | ゴジラ

■年間被曝量の基準

●福島の児童生徒:20mSv

●放射線管理区域:20mSv
(労働基準法で18歳未満が働くことを禁じている)

●原発労働者の白血病の労災認定:5mSv

●チェルノブイリ事故時の移住義務:5mSv

●事故前の国内基準:1mSv


せめて上記の数値だけでも報道してください。
インターネットで能動的に情報を集めている人しか知らない、
では済まされない問題です。

みんなが知れば止められます。今からでも止められます。
日本国民の最大多数をカバーする報道機関=NHKしかできないことです。

投稿日時:2011年04月23日 01:34 | 元PTA役員

既に多くの方がコメントしているとおり、政府が設定した基準値は、ICRPの勧告に出てくる数値を都合の良い方法で利用しています。例えば、成人男性を対象としている数値を子供、妊婦も含めて適用しているなどです。当然、かぶんさんも気づいていると思います。

諸外国の政府や知識人は、日本政府がこれほど明らかな間違いを犯しているのは、意図的な理由によることと思っているでしょう。また、こういった時に政府を正すのはマスコミの使命のはずなのに、何故、日本のマスコミは政府に対して的確な指摘と明確な回答を求めないのか思っていることでしょう。その結果、戦後諸先輩たちが苦労して築いてきた日本国の信用は疑わしいものになり、本当に先進諸国の一員なのか疑問視されることを危惧します。

今回の原発事故報道は、日本のマスコミの存続を問う局面だと思います。残念ながら、既に大手民間には期待できないことが明らかになっています。こういう時こそNHKには、本当の情報公開を実現して民間にはできない報道を期待します。今のままでは、チュニジアやエジプトよりも情報統制されていると思います。これらの国よりも状況が悪いのは、マスコミが自主的情報を制限し「おとなの対応」をしている事です。
今の状況を客観的にみると、NHK以外にこの状況を改善できる大手マスコミはいないと思い、とても期待しています。

投稿日時:2011年04月23日 02:35 | まさき

原発はそもそも国策で行われてきた事業なのだから、責任のケジメは政府の傘下のもとでとられるべきものです。東電はいま命がけて放射能に立ち向かっています。国民もまた命がけです。これは地球人の関心事でなければならない重大な問題です。まずは優先順位として放射能汚染の収束。これを軸に、国営放送は収束迄、「放射能汚染収束進捗公開番組」を製作放送をするべきです。放射能収束独占チャンネル。キャストは総理大臣をはじめ、内閣スタッフ。福島原発で行われてることを毎日毎日公開放送するのです。最前線で戦っているスタッフの援護支援の必要性や、いまこそ「ヒト型ロボット」の協力要請など、日本の技術、世界の技術、いわば地球人力集結の呼びかけにするのです。戦争をしている場合ではないのです。番組の落としどころは、放射能汚染収束後、地球人として原発を継続するか、廃止するか、世界規模で選択させる運動につなげるのです。結果は廃止。そして新しい発電の開発などにススメるのです。どうか実現をお願いします。国民の提案をとりいれ、地球の正義を守れる可能性をのぞめるのが、身近な、われわれのNHKではないのでしょうか。

投稿日時:2011年04月23日 11:59 | 佐々木ユキヒロ

国により監督される立場のNHKが、国の意向に沿わない報道を出来るか大いに疑問です。
国の発表に疑問があるなら、NHKや大手マスコミを頼りにしてはならないと思います。

3月30日の東電勝俣会長の会見で、震災当日勝俣会長が一部のマスコミOBを引き連れて、中国を旅行中であった事が判明しました。
マスコミ側の費用の一部は勝俣会長側の負担です。NHKからこれに関する報道があったでしょうか。

投稿日時:2011年04月25日 19:19 | ずぶずぶ

緊急時の安全値、というのが果たして本当に安全なのか?
という疑問がクリアにならない限り、この不安はぬぐえないのではないでしょうか。
緊急だからしかたがない、一時的に上げるというなら、その期間を区切る必要があるし、
緊急時とはいえその期間危険にさらされた子供たちに、その後どんなケアや補償があるのかもわからない。
ずるずる被爆させられる恐怖はとてつもないものです。
こういうことをおろそかにして、東電の保護や増税案ばかり着々とすすめる政府には、強い不信感と怒りを覚えます。

投稿日時:2011年04月26日 13:42 | nasetsu

安全という風評をこれ以上流さないで。
太平洋戦争時とは違って、国民はあらゆる方法で真実をかぎ分けています。
NHKって国民のための放送局でしょ?
東電というスポンサーにひも付きなってる民放とは違うはず。

投稿日時:2011年04月26日 13:59 | やまざき

文部省が決めた基準値を学校が独自に覆すことはできないので、学校の出来ることとして、せめて一番小さい子供がしゃがんだ高さで放射能測定をしてください。出来れば地表10センチぐらいで。

投稿日時:2011年04月26日 14:06 | 心配性

そもそも緊急時だからといって、人間は放射線に対して抵抗力が強まるのでしょうか?まったく筋の通らない理論だと思います。
特に子供は放射線に対する感受性が強い訳ですから、年には念を入れて
内部被ばくから守るべきだと思います。

NHKは以前から「チェルノブイリ汚された土地」「原発解体」など
上質な番組を放送してきたではないですか?
よその国で起きた事故にたいしては、本当の報道ができて自国で起きた
放射能漏れ事故に対しては、お茶を濁すような放送をしてきている事に
強い憤りを感じます。

民放は大スポンサーである東京電力に遠慮して、真実を伝えようとしいていません。せめてNHKだけでも信じさせてください。受信料払っているんですよ。お願いします。

昨日の統合本部合同記者会見で山崎記者が頑張っていたので、少し救われた気がしました。

投稿日時:2011年04月26日 14:11 | masa

統計学的に、「健康への影響は確認できない」=放射線により癌になる確率が上がることが証明されなかった。
これは、放射線に対する安全性が認められたことではありません。
安全性の検証(統計学的解析)はされていません。

科学者は、100%安全とか100%危険とは言いませんので、「健康への影響は確認できない」質問に対する答えを、わかっているけど違う答えを発言しています。

なぜ、基本的なこの点をマスコミは文科省に詰問しないのかな?
報道管制が敷かれているのかと思ったりもします。それともただ単に、プレスリリースの垂れ流しで、知識不足なのでしょうか?

NHKらしい報道を期待しています。

投稿日時:2011年04月26日 14:54 | 元研究員

原発労働者の白血病労災基準が5mSv/年なのに、なぜ福島の児童生徒は、年間20mSvまでOKなのか? 強いて言うなら、「日本全国の児童が年間20mSvまでOK」ということですよね? それからNHKさん、水野解説委員さんの件ですが、NHK今年度予算国会通過の問題もあり、上司から圧力をかけていたんですか?

投稿日時:2011年04月26日 15:07 | 原智則

この20msvって、外部被曝しか考慮されてないと、震災関連の勉強会で担当者が発言されていました。
のちのち影響はないのか?と詰め寄られたら…後から出るかもしれないという答えがありました。
保護者の不安は、原発の収束の目途が全くたっていない。
野菜なども外側ではなく、吸収されて内部に蓄積された物が出回る。その基準値も1~1999までの幅があります。
基準値を決めたグループの先生方もあくまでも安全と言い張る側である。
世間では、東北の物を食べようといいますが、心配ないと言われても、好きこのんで子供を内側から被曝させる親はいないと思うのです。風評被害じゃありません。

最近、かなり改善されてきましたが、最初のころの安全の大合唱は、恐怖を覚えました。
NHKでは、チェルノブイリ関連で現地で治療にあたった日本人の先生方を紹介されています。
菅野谷松本市市長も早い段階で内部被曝に対して防御するように発言されていました。

どうして偏ったご意見の先生方しか出てこないのでしょう?
反対側の意見、慎重な姿勢の先生方の発言の機会を与えていただきたいです。

投稿日時:2011年04月26日 15:46 | 一保護者

既に多くの方が20msvの危険性を唱えていらっしゃいますから、それについては控えます。私のポイントとしては、5年後、10年後に子どもの甲状腺ガンが増加した場合、東電ー保安院ー安全委員会ー文科省らが責められるのは無論のことですが、NHKも確実に責められることになる、ということです。多くの疑問の投書がありながら、政府の公式発表をそのまま報道しているだけですので。そもそもジャーナリストの使命とは、このような疑惑に対し、それを暴き出し、民に真実を伝えることにあります。
現在の論争の答えは、5年ー10年の時間がたてば出るでしょう。それを踏まえ、正しい報道を是非よろしくお願いします。

投稿日時:2011年04月26日 18:22 | Murasakikaori

まず、私は極端な意見を持った市民ではありません。
子供を愛して、子供たちが希望を持って未来に向かっていける環境を望む平凡な普通の母です。
そして、このコメントが的外れだったらお許しください。

NHKの解説に限らず、さまざまな報道から
「子供に対する放射線の正確な影響は誰にもが予測できない・・・」
というのが現状ではないでしょうか。答えは簡単です。
安全をとるというのが基本的でわかりやすくないですか?
緊急時だからレベルを上げるなど、理解に苦しみます。
数年後、子供に万が一何かあったとして、国が責任をとれますか?
とれないのであれば、ますます安全サイドの数値をとるべきです。
議論の余地などありません。

国を担う子供たちを守ろうともせず、国には失望するばかりです。
何も責任のない子供たちの未来を、本気になって考えてください!!!

子供を持つ親達は、本当に不安で不安でたまらないのではないでしょうか。

投稿日時:2011年04月26日 18:23 | 2児の母

「緊急」というのはそういう意味ではないでしょう。たとえば、自衛隊員がヘリコプターから放水するために、どうしても原発に近づかなければならない。これは確かに「緊急」なので、通常よりも被曝量が多くても「ヤレ!」ということになるかもしれません。

でもね。子供に対して、「緊急」だから、被曝限界を上げてもいいなんてことはないでしょう。チェルノブイリでは、そういうごまかしなしに、隠して、子供たちが大勢ガンになりました。日本は、情報操作をして、より高度なテクニックで国民をだまし、結果、旧ソ連同様、子供の無用な被曝を起こそうとしているようにみえます。

NHKがそうした政府の悪巧みの片棒をかたぐ必要はないでしょう。

投稿日時:2011年04月26日 23:21 | ナミキ

現在法律で決まっているのは
年間1ミリシーベルトです。
10ミリ20ミリ100ミリというのは
後から 原発作業をするための措置として
やむなく出てきた話。知っていますよね。

法律は1ミリシーベルトで子供たちを守ろうとしています。
これは、専門家が決めた値ですが
何の権利があって、こういった場を利用し
専門家でもない方が簡単に覆すような事を言い。
子供たちを窮地に追い込むような報道をするのでしょうか?

初期被爆を防げなかった福島の子供たちの事を
思い報道のありかたを考えてみてはいかがでしょうか?

投稿日時:2011年04月27日 12:29 | ruru

多くの国民は、マスコミの報道が少なくなると、事態が改善したかのように思いがちですので、以下の事柄について、継続的な報道をぜひともよろしくお願いします。

1. 福島の子供たちの多くは、緊急時の被爆というカテゴリーでどうにかこうにか数字的につじつまを合わせた劣悪な環境で生活していること。

2. 福島第一原発では、決死の作業が続いており、いまだ事故収束のめどがついていないこと。暑くなると防護服での作業はさらに過酷になるなど、工程表どおりの進捗は期待できないこと。

3. 大きな余震などの不測の事態が起これば、再び多量の放射物質が拡散される可能性もゼロではないこと。

投稿日時:2011年04月27日 12:43 | みか

うーん、みずのんさんや、山崎さんのご意見は
いかがなのでしょうか。
わたしは基本的に、日弁連の声明と同じ意見です。
http://www.nichibenren.or.jp/ja/opinion/statement/110422_2.html

投稿日時:2011年04月27日 18:25 | 鈴木かずえ

今、統合会見の中で、ICRPの2008年勧告では、乳幼児、幼児、子供、児童に関しては、特別の配慮が必要という文言があるといっていました、それを棚にあげて、20msvにしている根拠おかしい。またおかしな先生は、都合の悪い部分だけは取り上げないで、都合のいい放射線説明しているのは、とてもよくありません。安全委員会と文部科学省が行っている、統合会見の回答と同じです。都合のいい情報だけ取り上げて、都合の悪い情報は隠して発言する。最低です。人の命、ましてや子供の命をどう思っているのか。おかしな先生がいってことを信じて、将来なにかしらの放射線が起こす病気になったら、その先生は、責任はとれるのでしょうか? 基準というは1msvであって、それ以上の基準を勝手に語ることは殺人未遂ともいえます。基準を勝手に歪曲して伝える報道機関、責任とれますか?ましてやNHKは、全国放送です。被災地にも流れているでしょう。特に福島で現に泣いてる親御さんがいるのです。訴えているのです。院内質疑でも紛糾しています。その人たちの事を考えていますか?誰もテレビで放送しませんよね?NHKは放送しましたか?私が知る限り2つの会見があり、観ました。もっとあるでしょう、そこでは福島の親御さんが泣いてます。泣いているんですよ。慎重な報道に心かげてることを要請します。

投稿日時:2011年04月27日 18:38 | 

内部被曝と外部被曝を「量」で比較してるのもおかしい。放射線にさらされる密度がDNAの損傷に大いに関連があるのですから。

投稿日時:2011年04月27日 18:38 | しょうじ

政府は、放射能の補償から逃れるために、20倍の被爆量をを想定してるとか思えません。

将来のある子どものためにしなければならないのは、いかに被爆量を減らすかということに徹して欲しいと思うのですが、政府と民衆の考えの違い、国民第一ではない政策には、とても腹が立つ日々です。

もっと被爆を防ぐ対策を国家をあげてやって欲しいと、日々思いを強くしています。

今日、福島県郡山市で、福島第1原発事故の放射線量を軽減する目的で、市内小学校の校庭などで表土の除去作業を開始したとこ報道。こういうことをもっと国が率先してやるべきだと思えてなりません。

首相の辞任請求よりも、もっと国民目線の政治運営をして欲しいです。

投稿日時:2011年04月27日 18:49 | 佑実理

まず,感情的な,為にするコメントが多々見られるなか,それでも追記をされる真摯な姿勢を高く評価します。
さて,文科省の決定ということで文科省のHPを見てみました。http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/23/04/1305174.htm
なんと,丸投げの投げ合いというか,決定が入れ子構造になっていて,結局だれがいつどういう根拠で決めたんだ?が不明確です。
「20ミリ」の根拠も今後とも追及していただきたいと思いますが,同時に,「この基準にGoを出したのは誰か?」も追及してください。
さらには,決定のプロセスが不透明なので,何か会議を開いたのかを問いただし,開いたならばその議事録を情報公開請求する,など通常の取材以外の手段も検討してください。

投稿日時:2011年04月27日 19:13 | 和田裕一

さきほどのNHKニュースで、原発の女性作業員が国の定める女性の被爆量、3ヶ月で5ミリシーベルトを超えてしまったとのことで保安院職員が管理不行き届きをわびるシーンが放映されていました。

3ヶ月5ミリシーベルト、つまり1年で20ミリシーベルトです。

原発職員でさえこの数字が問題になっているのに、福島の児童にも同じ限度数値を適用しているって、おかしくないのでしょうか?

投稿日時:2011年04月27日 21:09 | ike

福島市の子どもや妊婦の方の年間20mSは問題がないのに、50代東電女子社員の今後50年間の合計17.55mSの被曝が、法の定める3ヶ月で5mS以下の限度を超えたと騒ぎになるのはダブルスタンダードではないですか?しかも、圧倒的に福島市に子どもたちに不利であり、納得できません。

妊娠する可能性がある女性に対して、法で定める5mSは根拠があって決められた値だと思います。飯館では、それが約5日間で超えていた値であるのに、飯館の妊婦の方に対しても含めて「直ちに健康に影響はありません。」と報道されていたのは、適切でなかったのではないでしょうか?

「東電の女性社員、基準3倍超す被曝 」http://t.asahi.com/29q7

投稿日時:2011年04月27日 21:20 | ts

まず、NHKのサイトにこのような真っ当な意見を掲げたページがあることに驚きました。
テレビを見ている限り、他局と同じで、「安全をあおっている」イメージしか無かったからです。

人々が本当に知りたい、放射線や放射性物質が体に与えるリスクをあまり説明せずに、レントゲンなどに例えて「安全、安心」しか言わないメディア。
内部被爆を無視して数値をあげ、ひたすら「安全」。
リスクを避ける努力をしている人間に対して「風評被害にだまされるな」「デマを流すな」と、ひどい言葉を浴びせるメディア。
この40日間のメディアの原発事故の伝え方の偏りに、恐怖すら覚えました。情報統制が布かれているのかと。

文科省が子供に対して20ミリシーベルト/年を適用したときに、この国は滅びていくのだと感じました。
賠償額が増えること、そして経済がまわらなくなることを恐れ、命を犠牲にすることを選んだのです。

国営放送であるNHKは、どうか事実を隠さず、そのまま伝えてください。
事実を伝えること=不安を煽ること ではありません。

チェルノブイリの原発事故の特集のように、事実を国民に伝えてください。どうかよろしくお願いします。

投稿日時:2011年04月27日 22:00 | きり

この問題に関して、日弁連が声明を出しましたね。
そして郡山市は独自判断で市内学校の校庭に客土を入れることを決めました。

客土は比較的簡単で安価な方法だそうですね。
そのようにして、放射線量を下げられなら急ぎ作業が進むようマスコミも国も後押しする方向で動いてください。

また広島は集団疎開の受け入れをいち早く決めましたが、利用状況はいかなるものでしょうか?
疎開は福島の住民の被爆量をさげるのに最も効果的な方法ですが、仕事や家族のことがあってなかなか動きづらいところに、疎開先のいじめのニュースもあり、利用状況が気になるところです。
このあたりの衆知ももっともっとTVでやっていただきたいです。

また、福島とは逆に東京やその周辺では、個人がやり方もわからないままに線量計を購入して、おかしな計測値を出して政府が線量を隠蔽しているかのように騒ぐケースが増えていませんか?
一般市民はふつうは放射線についての基礎知識を持ちません。
正しくこわがるためには、放射線についての啓蒙もくりかえしくりかえし、行うべきだと思います。
放射線とはなんなのか、なぜ線量を20mSvに上げたのか、被ばくについての統計はどうなっているのか、自然放射線とはどんなものでラムサールやカラバリなどの土地があること、今回どのような作用によってどの範囲にどれだけの放射性物質が飛散したのか などなど。
それはTVの役割ではないでしょうか。

原子炉の現状も重要なことですが、もう放射性物質は撒かれてしまい放射線のある生活を送らざるをえないのです。
どのように生活を送ればいいのか、もっと詳しく繰り返し放送してください。

投稿日時:2011年04月27日 22:02 | あだじぇっと

報道の数値がどうであろうと、放射性物質は既にそこにある。
大切な我が子を思うなら、コップにどれだけ水を汲めるかのような議論しないで、疎開する方が賢くはないだろうか?

神経質な方に言っておくと、西日本は花こう岩質の土地であり、東日本より自然由来の被曝が多くなるのをお忘れ無く。
http://www.geosociety.jp/hazard/content0058.html
農地が近いなら、肥料にも自然由来の放射性物質が含まれているので気をつけてください。
バナナは他の食品より自然由来の放射性物質が多く含まれているので、食べ過ぎに注意しましょう。

投稿日時:2011年04月27日 22:04 | mitsuki

追記を読んで。

記者の方も疑問に思っていることがわかりましたが、ここで思っているだけでは何の動きにも繋がりません。

説明すべきです、と思うのでしたら、こういうことが起こっていることを世間に知らせてください。
関心のある人には大問題と感じているこの問題が、知らない人には伝わっていません。

アナウンサーが「説明が必要です」で終わらせることではないと思います。

このことが世界でどのような報道になるか想像してください。
ガマンで有名な日本人が、子供の命にまでガマンを強いられていると思われます。恥ずべきことではないでしょうか。

放射能がそれほど危険ではないという学者ばかり出すのではなく、危険性を訴えている専門家、学者も出してください。
偏った報道に国民はうんざりしています。

過去に原爆、チェルノブイリ事故ぐらいしか被曝の研究はないはずです。それだけの経験で、なぜ被曝の影響を軽んじるのかがわかりません。
NHKさんは、今までチェルノブイリ関連の番組であれほど被曝の危険を訴えて来たではないですか。

期待しています。

投稿日時:2011年04月27日 22:05 | junko

質問1)原発勤務の成人女性の法定限度=3ヶ月で5ミリシーベルト。子どもの基準=年間20ミリシーベルト、は成人女性と同程度に設定された、と考えてよいでしょうか。

質問2)校庭の除染のニュースを見ましたが、覆ったビニールシートを放射線が通過して、周囲の人に影響する可能性はないのでしょうか。

質問3)体育を屋内で実施するのは応急処置だと思いますが、緊急時でのに、ほぼ通常通りに学校が運営されることに違和感を覚えます。記者の皆さまはどのようにお考えでしょうか。

投稿日時:2011年04月27日 22:15 | さく

藤原さん、かぶんの皆様。丁寧な解説ありがとうございます。この点について私が感じる問題点は大きく以下の3点です。

1)「基準値」の位置づけがはっきりしない。基準値を超えたらどうするのか、基準値を下回ったらどうなるのか、どこまで行けば安全なのか、が示されていないので、20mSvが一人歩きしている。
本来は、(例えば)「20mSvを超えたら校庭は使用中止、20mSv以下の場合は、平常値の1mSv以下となるまで国が責任を持って計画を立てて除染・モニタリング、1mSv以下であれば通常通り」といった対応ありきのはずなのですが、あたかも「20mSv以上なら校庭は使用禁止、それ以下なら放置」と受け取られかねない対応が続いていることが不信を買っている。郡山市の独自の土壌入れ換えが反響を呼ぶのは、国の施策が放置に近いと受け止められていること。

2)20mSvを設定したプロセスが明らかでない。ICRPの基準が幅を持っているのは各国・各個の事態に様々な事情(経済的、政治的、倫理的…)があるので、それと「なるべく低い値」とのせめぎ合いで決めねばならないから。ところが政府の説明のように、決め打ちで上限値となると手抜きでは無いか、と思われるのも無理からぬところ。

3)説明不足。統合本部の会見で江川紹子さんを中心にこの件について安全委、文科省に質問が続いているが、真面目に答える気があるとは思えない回答ばかり。

従って、まずは20mSvなら20で、それを超えたらどうするのか、超えない場合どうするのか、目論見とこれを判断・決定したプロセスを政府が真面目に国民に伝えることが先決でしょう。その上で様々な方が指摘されている、設定基準値の妥当性(特に内部被曝の評価)、除染プロセスの実施方法等について議論がやっと始まるのだと思います。

藤原さんをはじめ、かぶんの方々には3)の壁を打ち破り、情報を引き出していただけることを心から期待しています。頑張ってください!

投稿日時:2011年04月28日 00:45 | no1hasgone

CSのように自分がお金を払うことに同意したものとは明らかに異なる強制徴収(昨年からBSの分まで!)だけでも腹が立つのに、福島の子供たちを見殺しにするかのような報道を日々淡々と流すなんて考えられない。NHKに勤めておられる方にもお子さんおられる方たくさんいるでしょ?自分が当事者だったらどう思います?納得できますか?腹が立ちませんか?これ以上犯罪に加担しないでくださいよ。恥ずかしくないんですか!サラリーマンであるが故どうしようもできないなんていわず立ち上がってくださいよ!

投稿日時:2011年04月28日 17:13 | 1視聴者

こちらの記事に、補足が付きましたが、
その場合は補足の日時を書いた方が良いのではないですか。

引き続き、福島市と郡山市の小中学校及び幼稚園で状況を報道して下さい。
学校では放射線量を測って、文科省に一週間ごとに報告するそうですが、
そちらについても公にしてほしいものです。

郡山で、表土を削り取った結果、半分になったという報道がありましたが、
きちんと具体的な数値を示してほしいです。

また、これを受けた文科省大臣の発言
「土を入れ替えなくても、安全は保てる。過剰反応は控えよ」にはあきれかえってしまいました。
子供たちを避難させられない中、どうにかして被爆を少なくしようという現場の努力をどう思っているのでしょう。学校の放射線値を下げるのがどうしていけないのでしょうか?

郡山の例を受けて、福島市も校庭の表土を削る措置を行うようで、少しだけほっとしました。

投稿日時:2011年04月28日 20:42 | mimiken

25日から行われている統合記者会見は福島県民及び子供を持つ保護者のはニコ動で全て見れるので過去に遡っても見るべきだと思います。
20ミリシーベルトという基準がいかにいい加減に決められたのかが
よくわかると思います。ここまで来ると国家的犯罪といえると思います。
NHKさんも是非地上波で放映するべきだと思います。
28日の文科大臣の郡山市が独自に行った土壌スキ取に対する否定的発言をみても、もはや政府は国民を守る努力を放棄しているとしか思えません。

一応ニコ動のURL張っておきます。
http://live.nicovideo.jp/watch/lv47925526?ref=top

投稿日時:2011年04月28日 23:11 | umax10km

NHKの存在そのものが問われているんですよ。これまでの皆さんの意見に何も答えてくださらないのですか?これでは、意見を言わせ
るだけで、単なるガス抜きです。意見を聞いて、国民側に立った報道をするのがNHKの役目ではないのですか?これらの意見を見て、
どのように考えているのか、今後(といっても、一年先とかの話でなく、今すぐのこと)どのようにするのか、はっきりと答えてくださ
い!事態は一刻の猶予も許されない状況です。このままでは、NHKは独裁国家の国営放送と同じくらい酷いと思えます。

投稿日時:2011年04月29日 21:15 | Lody

国や東京電力などからの説明を解説している箇所と、それに対するNHKあるいは記者ご自身の見解にあたる箇所をもう少し明確に分けて書いて頂けるとありがたいです。
「なぜ国をかばうようなことを書くのか」と無用な誤解を招いているのは両者の区別が読み手にわかりにくいのが原因になっているように思います。

震災以降のNHKの活動にはとても感謝しています。だからこそ、もう少し頑張って欲しい。

投稿日時:2011年04月29日 21:43 | あんよ

はっきり言うなら子供に対して20mSVは危険であろうと思われる、
でもNHKは自分の意見を報道する機関ではない(というスタンスを日々感じます)から、事実だけを書き連ねているといったところでしょうか。
ジレンマですね。。
ニュース以外の番組で、危険だと発言している専門家の意見を複数伝える形をとるぐらいしかできないのかも知れませんね。

あと、あさイチなどの情報番組との連携もお願いします。
根拠の曖昧な政府基準に則って「問題ない」と言ったり、政府発表以外はデマであるかのように伝えるのは問題だと思います。

NHKには、ぜひ国民の命を守る放送をお願いしたいです。
NHKにしかできないことを、これまで通りやってください。
期待しています!

投稿日時:2011年04月30日 08:38 | 匿名

内閣官房参与を辞任した小佐古敏荘氏の記事が注目を集めているが,少なくとも会見資料の全文を見る限り,小佐古氏が「学校での20ミリシーベルト」に積極的に反対したとは読みとれない。
まさに藤原記者が「その後の取材でもこれ以上の根拠が示されることはありませんでした」と書いていることを,内閣官房参与という職にあった小佐古氏が辞任の会見でなぞったにすぎない。
NHKには,引き続き「いつ・誰が“20ミリシーベルト”に決めたのか?」「いったいどういう根拠で決めたのか?」を,関係者への取材によって明らかにしてほしい。
感傷的な話をとりあえずおいてでも,責任・権限の所在を突き止める必要がある。たとえば,もし仮に突然「やっぱり1ミリシーベルトにします」と政府が発表したとしても,それでメデタシメデタシとするわけにはいかない。今回の原発事故ほど,「犯人」が見えないのは稀に近い。
余談ながら,ここのコメント欄で憤りを表明されている方の気持ちは一部は分からないではないが,それならば国・東電の関係者を国会に証人喚問(参考人招致では意味がない)するよう,政治に求めてはどうか。
NHKに第一に求めるのは事実の報道,問題点の指摘,そして事実をゆがめ隠蔽しようとする当事者への厳しい追及である。国民感情の代弁としての罵詈雑言は,私を含むネットユーザに任せていただいて結構と思う。

投稿日時:2011年04月30日 23:07 | 和田裕一

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