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「青春時代」などのヒットを持つボーカルグループ、森田公一とトップギャランが、新たに元狩人の加藤久仁彦(54)をリードボーカルに迎え、加藤久仁彦&トップギャランとして30年ぶりに復活することが30日、分かった。5月25日には新曲「青春紙風船」をリリースする。団塊世代にあるメンバーたちが、今の日本を元気にしたいとの思いを込め再び歌声を響かせることになった。
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生涯青春‐。その旗印となったトップギャランが30年ぶりに復活する。リーダーの小原重彦(67)は「同じ時代を歩んできた団塊世代の方たちが、仕事の第一線から退き、自分の好きな時間を持てるようになっている。そんなパワーをもう一度集めて、一緒に元気になっていきたい」と思いを語った。
1969年に現作曲家の森田公一(71)と小原が中心となり、6人編成のコーラスバンド、森田公一とトップギャランを結成。「青春時代」の大ヒットで、77年には紅白に初出場したが、81年の解散後は別々の道を歩んでいた。
06年にメンバーが顔を合わせ、復活への機運が高まったが、当時のリーダー、森田がボーカルとしては年齢的に発声が難しい状況にあり、さらにリードギターの岩田康男も活動が難しい事情下にあったため、残った4人でメーンボーカルの人選を進めていた。
そこで昨年7月、関係者から紹介された、元狩人の加藤久仁彦を迎え、5人組の加藤久仁彦&トップギャランとして5月25日に30年ぶりとなる新曲「青春紙風船」のリリースが決定した。
新曲は「青春時代」など同グループの多くの作品を手がけた作詞家の故阿久悠さんの遺作。同曲に登場する男女のその後を描いており、森田が作曲した。5月31日には東京・銀座博品館劇場で、新曲発表コンサートを東日本大震災のチャリティーとして開催。小原は「同じ世代の方々と音楽を通じて、微力ながらも日本に元気を届けたい」と話している。
(デイリースポーツ提供)
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