(続)水谷建設が小沢一郎に裏金一億円
急におとなしくなった小沢支持派の動向 ←ブログランキング応援クリックお願いします。
前回のこの水谷建設の川村尚元社長が小沢の地元・岩手県におけるダム工事の下請けに関して、一億円の裏金を要求され、5千万円づつ二回に分けて支払ったとの証言は衝撃的でしたが、これ以降小沢支持派は反発するどころか沈黙を続けているようです。
先ず小沢一郎は無罪になると一番言ってきた森ゆうこ民主党参議院議員ですが、この件をブログで取り上げた形跡はありません。沈黙しているということはそれだけショックが大きかったことを物語っています。
森ゆうこ議員のつぶやきには本人ではないが、次のようなつぶやきがあった。それに対する反応もなかった。
olivenews The daily olive news
moriyukogiinがリツイート
検察は村木事件で検事による証拠偽造事件を起こし社会問題となった。だが陸山会事件では、偽証をする証人を立て、公訴事実にもない事柄を法廷でやっている。マスコミはこぞって書き、あたかもそれがあったかの如く報じる。まさに国民の敵である。
4月29日
>偽証する証人を立て、公訴事実にもない事柄を法廷でやっている。
川村社長の証言が偽証罪に当たるとは驚きです。川村氏が偽証までして証言する如何なる理由があると言うのでしょう。不正に心ならずも加担してしまったことに対して、深く反省したからこそ今回証言したと考えるのが当然ではないでしょうか。
さて、なぜ小沢支持派が大きなショックを受けているかと言えば、これまで一億円のヤミ献金をした水谷建設の水谷功元会長がそれを否定する証言をするのではないかと一部で報道されて来たからです。
水谷会長はこの事件で東京地検の聴取を受けてヤミ献金を認めていたが、その後どういう訳かその事に関しては否定していると伝えられていました。政治資金の虚偽報告記載の動機がこの一億円のヤミ献金を隠すために小沢が仕組んだものであるとの指摘に対して、小沢弁護団は水谷会長に否定させることで無罪を勝ち取ろうとしていました。
しかし、今回の証言はそれを封ずるものとなりました。水谷会長が知らないと言っても、社長がヤミ献金を渡したと証言した以上、水谷会長がそれと正反対の証言をすればそれこそ偽証罪に問われてしまうからです。
水谷元会長は東京地検特捜部の任意の事情聴取に、「(川村元社長らを通じ)計1億円を提供した」との趣旨の供述をしたとされています。 だが、後に一転し、「渡したか分からない」と周囲に漏らしていたので、小沢弁護側はこうした証言を引き出して、検察側の構図を崩す突破口にしたいと考えていた筈です。
この事に小沢支持派は全てを賭けていたのに、それが突き崩されてしまったわけですから、小沢派がもう意気消沈してしまったのも分かります。しかし、親分の無罪を信じるなら今こそ声を上げるべき時ではないのですか?
資料 この水谷建設関連は現代ビジネスというサイトに以前あったので、それを紹介しておきます。
◆「小沢事件」キーマン水谷功氏の揺らぎ、変質2011-03-10
小沢一郎公判"ねじれ"の原因となった「水谷兄弟」の骨肉の争い 「渡せと指示したが渡したかはわからない」と証言が揺れ始めた
現代ビジネス 伊藤博敏「ニュースの深層」2011年03月10日(木)
特捜部は、大久保隆規秘書を09年3月に逮捕、さらに「小沢逮捕」に駆け上がろうと、当時、脱税事件で三重県の津刑務所に服役していた水谷氏のもとに日参、「小沢事務所に裏ガネ1億円を渡すように指示した」という証言を引き出した。
09年10月以降、捜査を再開、10年1月の石川逮捕に至ったのは、功氏の「裏ガネ証言」があったからである「四面楚歌」で孤立する水谷功氏。ところが、今年に入って「秘書公判」が始まると、「水谷証言」が揺らぎだした。
「5000万円を2回、持って行くように指示したのは事実だが、それが確実に相手のところに渡ったかどうかは、わからんわなぁ」と、あいまいな発言を繰り返すようになった。しかも、検察側ではなく弁護側(小沢秘書サイド)証人となったのである。
もともと、ぶれる人ではあった。佐藤栄佐久・前福島県知事の汚職事件では、「裏ガネを渡した」と証言、佐藤逮捕の決め手を検察に提供しながら、公判になると否認に転じた。 それにしても、大物政治家を権力の座から引きずり下ろすような証言をしながら、なぜ豹変するのか。
水谷氏の知人によれば、「四面楚歌で孤立している功氏は、水谷建設社長を務める兄・紀夫氏とも、裏ガネを運んだ川村(尚)元社長とも対立、独自の道を歩かざるを得ない状況だ」という。
「脱税事件で服役の間に、川村氏は距離を置くようになったし、水谷建設は復帰を許さなかった。
『会社の為にやってきたことなのに』と、怒り心頭。現在、愛西市の日起建設というところで再起を図っているが、会社も川村も許すつもりはない」渡せとはいったが、渡したかどうかは本人じゃないからわからない---。
石川元秘書に5000万円、大久保秘書に5000万円を手渡ししたのは、当時、社長の川村氏である。「本人じゃないからわからない」のは事実だが、あえてそれを口にするあたりに、両者の深い溝がうかがえる。
兄・紀夫氏との関係もそうだ。
昨年9月、水谷氏の知人の女性経営者が、債権譲渡した男性と二人で、水谷建設を相手に「貸金返還請求訴訟」を起こしている。訴状では、8年前の03年8月、女性経営者は当時、会長だった水谷氏から頼まれて6000万円を融資したものの、現在に至るまで支払いがないので、元金に利息をつけて返還しろ、と訴えている。
すでに、裁判は始まっており、水谷建設の借金だという女性経営者の訴えが正しいのか、当時、代表権のない副社長だった功氏の個人的借金だったと反論する会社側の主張が正しいかを論評する気はない。
興味深いのは、提訴前に水谷氏が「陳述書」を提出、そのなかに「借入に際しては会社経理担当者と協議のうえで行い」、「借用目的は裏ガネ」で、「管理本部長に頼まれたから借り入れた」と、述べていることだ。
「三行半」を叩きつけてきた会社=紀夫社長に対し、過去の精算を、裁判所を通じて迫っていると見ることもできる。水谷建設元会長と、今も表記されているため、一体と見られがちだが、実は、孤立無援、四面楚歌の状態にある。川村氏とも水谷建設ともケンカ状態。そこに小沢氏サイドが巧みに接近しているのだという。
「日起は小さなサブコンだが、功氏はここで食っていかなくてはならない。でも、事件続きで、みんな怖がって、なかなか完全復帰はできない。そこに小沢氏周辺が、『証言などで協力してくれれば悪いようにはしない』と、メッセージを送っているという話もある。弁護側証人を了解したのは、そんな"秋波"に応えているのでないか」(前述の知人)
日本有数のサブコンのトップとして、ゼネコンの前捌き役として、政界を含む各方面との調整作業を行っていた頃の面影はそこにはない。あるのは、必死の生き残り策に追われ、利用できるものは何でも使おうとする孤独なひとりの経営者の姿である。
だから弱く、でもしたたかに遊泳、それが傍目には"ゆらぎ"と映る。それは事実だがその背景まで考慮しなければ、「小沢事件」のキーマンの変質は理解できない
以上
小沢一派が考えていたシナリオとは、こんな危なっかしいものでした。綱渡りのようなものでしたが、その最後の望みも絶たれてしまった現在、小沢裁判における有罪も動かぬものとなりました。私の読みどおりの展開となっています。 ←ブログランキング応援クリックお願いします。