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カダフィ大佐の息子と孫3人、空爆で死亡

カダフィ大佐の息子宅で撮影された、NATO軍の空爆により投下されたと政府が主張するミサイル(ロイター=共同)
カダフィ大佐の息子宅で撮影された、NATO軍の空爆により投下されたと政府が主張するミサイル(ロイター=共同)

 中東の衛星テレビ、アルジャジーラなどによると、リビアの首都トリポリで4月30日夜、北大西洋条約機構(NATO)軍による空爆があり、政府報道官は、最高指導者カダフィ大佐の息子セイフアラブ氏(29)と孫3人が死亡したと述べた。カダフィ氏も妻と共にセイフアラブ氏の家にいたが、報道官によると2人は無事だった。

 報道官は、空爆はカダフィ氏の暗殺を狙った非合法なものだと強く非難。最高指導者の家族が犠牲になったことで、政権側が反発を強めるのは必至だが、空爆で政権が窮地に追い詰められている状況も浮き彫りになった。今後、離反者が相次ぎ政権基盤がさらに揺らぐ可能性もある。

 カダフィ氏の息子は、有力後継候補とされる次男セイフイスラム氏や、元サッカー選手の三男サーディ氏らが知られているが、セイフアラブ氏は六男で学生とされる。報道官によると、空爆により、集まっていた親族や友人らも負傷したという。

 3月中旬の空爆開始以降、政府軍は大幅に戦力をそがれており、カダフィ氏は4月30日、停戦に応じる用意があるとしてNATOに空爆停止を要請。だが、政権はこれまでも反体制派に停戦を呼び掛ける一方で攻撃を続行しており、NATOは市民弾圧の脅威がなくなるまで作戦を継続する方針を示していた。

 カダフィ氏は1986年にも、リビアが関与したとされるテロへの報復として米国が行った空爆で養女らを失っている。(共同)

 [2011年5月1日10時52分]

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カダフィ大佐

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