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ドルトV香川は身内死去帰国中/ブンデス

<ブンデスリーガ:ドルトムント2-0ニュルンベルク>◇4月30日◇ドルトムント

 【ドルトムント(ドイツ)=鈴木智貴通信員】MF香川真司(22)が所属するドルトムントが、9季ぶり7度目のリーグ優勝を決めた。ホームでニュルンベルクに勝ち、2位レーバークーゼンがアウェーでケルンに0-2と敗れたため、残り2戦で勝ち点差が8に広がった。香川は1月のアジア杯での右足第5中足骨骨折で後半戦は出場できなかったが、前半戦8ゴールを挙げる活躍で優勝に貢献。この日は身内の死去のため帰国しており、優勝の瞬間に立ち会うことはできなかった。

 8万人の大観衆が総立ちで祝福する中、選手たちは抱き合って喜びを爆発させた。18歳のMFゲッツェがサポーターに向けて歓喜の歌を披露し、クロップ監督は観客席にお辞儀をした。だが、その輪の中に香川の姿はなかった。チーム広報によると、身内が亡くなったため、4月29日に日本に帰国したという。シーズン終盤のため近日中の再渡独は求めない方針で、優勝を味わうのは来季始動になる可能性もある。

 この日のチームは前半に2点を挙げて主導権を奪い、前半戦の勢いを取り戻した。後半戦は8勝5分け2敗と苦しんだが、香川のいた前半戦は14勝1分け2敗の快進撃で勝ち点43を積み上げた。前半戦に限れば05-06年シーズンのBミュンヘンの44に次ぐ歴代2位の勝ち点だった。それが、優勝への原動力になった。

 12月までにリーグ戦で8ゴール(欧州リーグを含めると12ゴール)を挙げて、前半戦のMVPを獲得した香川の活躍をファンも忘れていない。香川は自身のブログで4月2日のハノーバー戦を観戦したことを書いた。試合前にスタンドからロッカールームに移動する香川を見つけたサポーターたちに「カ~ガワシンジ」の大合唱で迎えられた。「めっちゃうれしかった! 早く復帰してまたピッチでこの応援を受けたいと強く思った!」とプレーへの意欲を強くした。

 来季はドイツ王者として欧州CLの舞台に立つ。後半戦の悔しさは、世界最高レベルの大舞台で晴らす。

 [2011年5月1日11時8分 紙面から]

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香川真司

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