5月技量審査場所(8日初日、東京・両国国技館)で朝青龍と並ぶ史上最多タイの7連覇を目指す横綱白鵬(26)=宮城野=が30日、因縁の稀勢の里がいる鳴戸部屋への出陣を宣言した。
この日、東京都墨田区の所属部屋で稽古をした横綱は「(場所前に)1度行って稽古をつけたい気持ちはありますね」と語った。稀勢の里には昨年の九州場所で連勝を63で止められた。しかも、今年の初場所でも敗れており、横綱昇進後に関脇以下の同一力士に連敗したのは安馬(現日馬富士)に続く2度目の屈辱だった。
「優勝しない方がいいんじゃない」「記録はどうでもいいや」とモチベーションの低かった横綱だが、稀勢の里の話題になるとヒートアップ。「もともと力はある」と持ち上げつつも「中途半端なところがある。自分は(稀勢の里に)負けても優勝しているイメージがある」と、強気を取り戻したようだ。 (岸本隆)
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