英国版魚拓サービスの不具合発生に伴う代替サービス利用の連絡
(写真は私が最近某所にて撮影した桜です)
ニュースサイトの記事をリンクした場合は時間の経過によりリンク元のページが削除され、リンク切れとなる為に記録資料としましては不便なことがあります。従いまして私は今までこのブログを執筆するに当たり、記事をリンク張りする際には所謂ウェブアーカイブサービスを使用することを原則としました。ウェブアーカイブとはインターネットのキャッシュ機能を利用することによりサイトの内容を保存し、リンク元のページが消えた場合でもサービスのキャッシュから当時の記事の閲覧が可能というものです。日本で有名な代表例としましては、ご存知の方々も多いと思いますが「ウェブ魚拓」があります。 私は最近まで英国のウェブアーカイブサービスであるBackupurlを使っていました。
しかし4月4日の週頃より繋がりにくい、“Site has been moved”(サイト移転)の表示が出る、繋がっても新しくページを保存出来ないという不具合が発生しました。そして数日前よりアクセスしようとしますと「Internet explorerでは表示できません」との表示が出るようになっています。それに伴いまして、Backupurlにて保存したソース記事は全て閲覧が出来ない状態となりました。Backupurlの管理人に問い合わせを行うことも困難ですし、問い合わせをしても返答は恐らく期待は出来ません。(Twitterにて管理人がアカウントを有していますが、 余り頻繁に利用はしていない模様です。現在私にてTwitter上で問い合わせてはいますが、恐らく返信はないでしょう)。
この様な現状に鑑み、私は代替サービスを利用することとしました。それはWebciteと呼ばれる国際コンソーシアム方式によるウェブアーカイブサービスです。 私がこのサービスを選定したのは日本語のホームページを保存しても文字化けをしないこと、携帯からも使用が可能なこと(私は携帯からも記事を執筆することが多い為)、安定性がありそうなことの三点からです。Webciteの運営者はInternational Internet Preservation Consortium( 国際インターネット保存コンソーシアム;世界各国の国立図書館等が加盟しているインターネットのコンテンツを保存することを目標とした団体であり、日本の国立国会図書館も加盟している)のメンバーであるとのことです。
お気付きの方も多いと思いますが、私はこのサービスを「トルコのエネルギー天然資源相が原発導入で日本との交渉継続を明言」の記事から使用を開始しています。私がココログにてブログを開始した時は「ウェブ魚拓」を使っていましたが、携帯からは使用/閲覧が出来ないこと(フルブラウザを使用すれば可)、またデータも失われることが多かった為に、Backupurlの利用に移行しました。しかし今回はBackupurlでも上記の様な不具合が発生してしまい、誠に残念です。また過去のソース記事が閲覧不能となり、読者の方々にご迷惑をかけることとなり、そのことに対して深くお詫び申し上げます。しかしWebciteではそもそものページの構成が崩れてしまうことも多く、その場合は日本の「ウェブ魚拓」を引き続き使用して使い分けて行きたいと思います。
例として2011年4月13日21時01分の読売新聞の某記事の様子を見てみます。
そもそものリンク:http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20110413-OYT1T00897.htm
Webciteで記録後の様子: http://www.webcitation.org/5xw9uQoIq
一方でこれはもとのページ構成を保っています。
そもそものリンク:http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110417-00000004-jij-soci
webciteで記録後:http://www.webcitation.org/5xzYoJiPw
もし皆様の方でお勧めのウェブアーカイブサービスをご存知であれば、コメントなどにてご教示頂ければ幸いです。
2011年04月17日(日)追記:
使い方
一番上の空欄(URL to Archive [url]:)に保存したいURLを
上から二番目の空欄(Your (citing author) E-mail Address )に貴方のE-mailを
入力すればOKです。その他の空欄は任意です。入力後にsubmitボタンを押して下さい。
E-mailはyahoo等のフリーメールでokです(メールでも結果が通知されます。それ以外の目的には使われません)
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はじめまして
Googleからこちらにたどり着きました。
BuckupUrl.comについての解説ありがとうございます。
やはりサービスが止まっていたのですね。
WebCiteも今回初めて知りました。
最近は、
・ひよっ Hiyo.jp キャッシュつき無料短縮URLサービス http://hiyo.jp/index.php
を利用しています。
魚拓だけでは安定しないので、複数のウェブアーカイブの存在はありがたく思います。
では
投稿: ミグ | 2011年4月30日 (土) 00時57分
ミグさん
はじめまして。ひよっ Hiyo.jpのご紹介ありがとうございます。このサービスの利用も検討したいと思います。
Backupurlに関しましてはキャッシュ閲覧は復活した模様ですが、新規に記録は出来ません。Backupurlの全機能が復活しましても、事象に関して管理人から原因の説明と対策の提示がない限りは再度利用することはないでしょう。
投稿: アシナガバチ | 2011年4月30日 (土) 08時01分