戦国を生き抜いた猛将・一文字秀虎(仲代)が、
3人の息子、太郎(寺尾)、次郎(根津甚八)、三郎(隆大介)に家督を譲り、
城をひとつずつ与えて引退すると宣言したことから起こる息子たちの反逆と血で血を洗う骨肉の争い。
やがて、秀虎は発狂し、3人の息子は次々と死んでいく。
無為と知りつつも相続争いの復讐に燃え殺戮の悲劇を繰り返す人間の愚かさを描いた壮麗なる悲劇。
勝者の存在しない無力感に満ちたエンディングは強烈な余韻を残す。製作費26億円という当時としては破格のスケールの予算から、
日本とフランスの合作映画となった。
ワダエミが米アカデミー賞衣装デザイン賞に輝く。 |