仏の風刺番組に日本が抗議
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仏の風刺番組に日本が抗議

4月30日 12時47分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

フランスの民間テレビ局が時事問題を風刺する番組の中で、東日本大震災の被災地と原爆が投下された直後の広島の写真を並べて、「60年たっても変わらない」と伝えるなど、被災者の感情を著しく傷つける内容があったとして日本大使館が抗議しました。

フランスの日本大使館によりますと、フランスの民間テレビ局「CANAL+」が放送している時事問題を人形劇で風刺する番組で、震災直後の先月14日から17日にかけて、不適切な内容が相次いだということです。なかには、東日本大震災の被災地と原爆が投下された直後の写真を並べて、「60年間たっても変わらない」とコメントする場面がありました。また、福島第一原子力発電所で復旧作業に当たる作業員をテレビゲームのキャラクターに見立て、原発の事故処理をあたかもゲームのように伝える場面がありました。さらには、日の丸の上に放射能のマークを描いた映像も映し出されました。日本大使館では、「被災者感情を著しく傷つける内容だ」として、書簡などで強く抗議しましたが、フランスのテレビ局側は「表現の自由がある」などと回答し、謝罪は一切していないということです。大使館では、今後とも震災関連の現地の報道をチェックして、問題があれば速やかに対応していくとしています。