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【大相撲】

ガラガラ稽古総見

2011年4月30日 紙面から

観客に公開されたものの空席が目立つ客席=両国国技館で

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 ざわめきもない、ガラガラの場内から、ときおり土俵めがけて声援が飛ぶ−。横綱審議委員会による稽古総見が29日、東京・両国国技館で、一般に無料公開して行われた。だが、2階席にほとんど客の姿はなく、升席も半分以上が空席。横綱、大関陣も低調な稽古ぶりで、5月技量審査場所へ向けての盛り上がりは感じられなかった。

 稽古総見の一般無料公開は2000年夏場所前に初めて行われ、野球賭博問題後の昨年秋場所前から年3回の東京場所で行われるようになったが、この日は13回目にして史上最低の1708人だった。

 放駒理事長(元大関魁傑)は「いつもと比べたら少なかった。いろんな原因があるんでしょ。震災もあったりした」と話したが、八百長問題が影を落としているのは明らか。ファンの受け止め方は手厳しかった。

 左手中指を突き指して申し合いをしないはずだった横綱白鵬(26)=宮城野=は平幕の豊響を指名して9番の申し合い。「気持ちよく稽古できた」と話したが、大関との申し合いは回避。「みんな小さく見えた」と全体的な稽古不足を感じたという。白鵬自身も「こういう場所で、まして賜杯もない。何とも言えない。やりきるだけです」と精神的にも揺らいでいるようだ。

 気を吐いたのは大関とりの稀勢の里くらい。沢村田之助委員は「技量審査場所と銘打ったから熱が入らないのでは」と代弁したが、それだとなおさらファンは離れていってしまう。 

  (岸本隆)

 

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