
よく 「 勘坂君は成功したよね 」 と言われるんですが、正直自分が成功しているかどうかは微妙だと思っています(笑)。ただ目指す方向に近づいていっているのは確かです。我々には、将来展望つまりビジョンとして 『 日本一の伝説となるレストランチェーンを実現 』 を掲げています。日本一輝く企業を目指そう、日本一歴史に残るような会社を目指そうということです。
そのためには、優秀な人材を育成して、働き続けてもらう。ですから当社は飲食業では珍しいかもしれませんが終身雇用制を堂々と謳っているんです。ですから当社で働くことによってより輝いた人生を送ってもらえるような会社にしたいと思っています。もちろん独立することでより輝いた人生を送れると思うならそうすれば良い。でもこのビジョンを一緒に達成して行きたいと考えております。
ビジョンについてもう少しお話します。『 日本一の伝説となるレストランチェーンを実現 』 と掲げてもそのための行動指針が無ければ絵に描いた餅になってしまいます。そのために 「 商品力で日本一!!」 「 接客サービス力で日本一!!」 「 店長の平均年収で日本一!!」 という3つのミッションを課しています。さらに2014年度までに東証マザーズに上場して2017年度までに東証一部に上場、2020年度までには300店舗出店して行きたいと考えています。

「 何で安い値段でできるの?」 と聞かれるんですが、それは、安くしようと思っているからです(笑)。安くするには色々と方法がありますが、価格と味のバランスは忘れてはいけません。「 焼肉酒家えびす 」 の場合は食材を使い分けることによって実現しています。例えば牛肉。牛肉は国産牛とオージービーフだとやはり国産牛の方が美味しいです。だから国産牛を使っています。ホルモンも和牛とUSビーフでは味が全然違うのです。ですから例え原価率が50%かかっても和牛なんです。それに対して、豚肉とか鶏肉は国産と外国産を比べても味の違いがほとんど無いのです。だから外国産でいいのです。

寝ていたら幸せになれない、だから我々はお客様の喜びのために頑張って、本気でやっていかなければならないのです。それもチームで、キャストも含めて全員です。30人いたら30人全員が、お客様が喜ぶために命をかけてやる集団にする。一人の例外も作らないぞというのが信念です。30人強のそういった店が300店舗あったら10,000人じゃないですか。10,000人が全員 「 ようし、今日もお客様を喜ばすぞ 」 という集団になったらそれだけで伝説のレストランじゃないですか。その様なチーム、店舗にしたい。これが300店舗できることが私たちのいう伝説なんですよ。

これはご覧の通りです。店舗スタッフにも 「 感動 」 を与えられる会社にして行きたいと考えております。
最後にこれから飲食業で起業を考えられている皆さんに申し上げたいと思います、何のために起業するか、何故起業したいのかを明確にしてください。” 何のため ” にやるんだということがないと挫折をした時に再び立ち上がることが難しいと思います。「 俺は儲けたいんだ!」 でもいいです。だけどそれだけだと1店舗流行ったら燃え尽きてしまう可能性があります。儲けたいにプラスアルファ何かが必要です。例えば人に何をどのような形で貢献するんだそういったことが必要だと思います。私も店長クラスの社員に 「 仕事は自分のためにやりなさい。だけれどそれだけじゃ誰もついてこないよ。」 と言っています。自分の目的、それにプラスアルファ何かが必要だと思います。
是非良いお店を作り上げて下さい、そして一緒に飲食業を盛り上げて行きましょう!
文: 齋藤栄紀
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