
飲食店スタッフの行動についてもう少し話を続けましょう。皆さんは 「 鏡の法則 」 と言う言葉をご存知でしょうか?鏡を見て笑えば、鏡の中の自分も笑っていますよね、鏡を睨みつければ、鏡の中の自分も睨んでいますよね。鏡の法則というのは、「 人生の中で起こっている出来事は、人生を映し出す鏡である 」 という法則のことです。つまり、私たちが心の中で思っている気持ちがそのまま現実の出来事に反映されるということなのです。例えば、いつも幸せな気持ちでいれば、現実でも幸せな出来事が起きるということになるというのです。
当社の場合は、自分たち自身が物心両面で幸せになりたいのであれば、自分たち自身がいつも幸せな気持ちでいられるようにお客様に喜んでいただくための行動を心がけましょうという事になるのです。
お客様に喜んでいただく行動を裏付けるものがSTPマニュアルであり、実現できているかを裏付けるのが認定制度なのです。
これから飲食店を立ち上げようとされている起業家の皆さんに申し上げたいのは、飲食店の経営者はやることが多岐に渡りますが、その中でも従業員教育は経営者にとって重要事項の一つだという事です。私が従業員教育に命を掛けているといっても決して過言ではありません。お店を評価されるのはお客様です。経営者が一人で気張っても、店舗のスタッフが同じ考えで行動してくれないと評価を得ることは困難です。全スタッフが認識を共有化するためには従業員教育は欠かせない仕事なのです。
従業員教育のやり方は各社各様ですが、当社の場合には行動基準となるSTPマニュアルがありますので、最低限そこに書かれていることをやりきろうという事を全社員の前で話しています。もちろん一人では大したことができません。チームとして、キャストを含めたメンバー全員が理解して、行動しなくてはいけないよという事を月1回の集まりの場で口を酸っぱくするほど徹底しています。
このように社員に対しては、全員行っていたのですが、キャストに対しては直接話をしていなかったのです。これからはキャストにも、より店舗運営に関わってもらわなくてはいけないと思い、キャストに対する講習会を一昨日の土曜日(2010/11/13)初めて開催したばっかりなのです(笑)。
各店から2~3名ずつ、自薦で参加してもらいました。全員でないのは、このキャストたちがエバンジェリストとして、要は伝承者として各店のキャストに対して伝えてくださいというプログラムなのですが、かなり熱く1時間に渡ってしゃべりましたね(笑)。これからはキャストも巻き込んでさらに強い集団につくりあげて行きたいと考えています。
従業員教育というのは、心をつくりあげていくことだと考えています。経営者としての自分の思いが基本的に形になっていく。そこが楽しいんじゃないかなと思います。自分自身、一人で出来ることは大したことではないのでチームとして強い集団をつくりあげたいとの野心というか志がありましたから、徐々にですが段々良い形に皆がなってきているのを見ると嬉しいですよね。
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