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1号機への注水量、元に戻す 圧力、予想以上に下がる(2/2ページ)

2011年4月29日21時58分

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図:福島第一原発の状況と対策拡大福島第一原発の状況と対策

 原子炉建屋には同日、ロボットが入って撮影。注水量の増加に伴う格納容器からの水漏れがないことを確認した。ただ、格納容器内のどこまで水位が上がっているかは不明だ。

 2号機は毎時6.9トン、3号機では毎時6.5トンで注水が続いている。水棺も検討されているが、まずは窒素の注入法を探っている。

 一方、2号機の汚染水の移送作業は、約1万トンの移送を目標に19日から進められ、約2390トンが移送された29日午前に中断。

 点検では、ホースや収容先の施設の壁に漏水がないことを確認した。移送中にホースの周辺の放射線量が高くなったことを踏まえ、作業員が行き来しやすいよう鉛のマットで覆う作業をした。

 点検に合わせて3号機の坑道から汚染水をくみ上げるためのホースの設置も準備。3号機でも坑道のたて坑の水位が地上から94センチで上昇傾向にあるという。

 4号機の燃料プールでは28日、撮影とともに150ccの水を採取。セシウム137が1ccあたり55ベクレル、ヨウ素131が1ccあたり27ベクレルと、いずれも13日に比べ下がっていた。東電は「追加の放射性物質の放出はない」とみており、プールに放水した海水に含まれていた放射性物質を検出している可能性も示唆した。

 政府と東京電力で作る「事故対策統合本部」は29日、25日から毎日続けるとしていた共同会見を開かなかった。大型連休中は隔日実施するという。(佐々木英輔)

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