◇…スポーツ報知の購読申し込みは、フリーダイヤル 0120-16-4341(イロ ヨミヨイ) まで…◇
◇…過去の記事は、ご使用のプロバイダのデータベース・サービスをご利用ください。…◇
◆楽天3―1オリックス(29日・Kスタ宮城) プロ野球の楽天とサッカーJ1の仙台が29日、東日本大震災で大きな被害を受けた仙台市で迎えた、今季の本拠地初戦をともに白星で飾った。35日遅れのKスタでの試合で、楽天の先発・田中は、9回1失点の完投勝利で2勝目を挙げた。チームも2連勝で4月の勝ち越しを決めた。ユアスタでは48日遅れのゲームとなり、仙台は浦和に1―0で勝利。Kスタには2万613人、ユアスタには1万8456人とほぼ満員の観衆が詰めかけ、復興に向かう杜(もり)の都に、スポーツの歓声が戻った。
選手たちを迎える右手に力が入った。殊勲の田中を迎えると「よっしゃあー」と声が出る。星野監督はウイニングボールを受け取ると、握手を交わしボールを後ろのポケットにねじ込んだ。「約束したから。ウイニングボールよこせよと。きっちり渡してくれた」。設定した“3つの開幕”に3連勝。満員のファンに、最高の結果で応えた。
震災発生から50日目。チームは本拠地にも戻れず、開幕から13試合をロードで戦ってきた。待ちこがれていた、Kスタでの開幕戦。「よく選手が耐えてくれた。ようやく今日が来たかと。こういう環境下での1勝。開幕3つ目のウイニングボールをもらって、そういう意味では野球人生に残る1勝でしょうね」。試合前には、女性ファンに1001枚のブランケットを自腹でプレゼント。惜しみなく優しさを注ぐファンとともに、特別な白星の味をかみ締めた。
それでも、チームに注文をつけることは忘れなかった。2回、4連打を含む5安打で3点を先制したが、3回以降は無得点。「あのイニングは出たけど、それからいつものチームに戻っちゃった。連打は逆方向に打ってたけど、引っ張り始めたから」。オリックス・朴賛浩の術中にはまった打線に、今後の修正を求めた。手放しで褒めるわけにはいかなかった。
3つの開幕を設定し、貯金を作っての仙台凱旋を公約に。チームにプレッシャーをかけることで、苦しい状況でも集中力を維持してきた。怖いのは燃え尽きること。新たな目標を聞かれた闘将は「ホッとせんように、今の緊張感を持ってほしい。また集めて、話して、引き締めます」。本当の底力を試されるのは、ここから130試合。復興のシンボルという重圧を力に変え、力強く前へと進んでいく。
(2011年4月30日06時00分 スポーツ報知)
国内最大規模の携帯ニュースサイト。スポーツニュース速報のほか、旬の社会、芸能ニュースも満載。月額84円(税込)
巨人軍公式サイト。待ち受け画像や注目の選手情報など、シーズンオフも必見。「NEWS読売・報知」の全コンテンツも利用できて月額210円(税込)!
翌日朝掲載の釣果情報を当日夜に配信。厳選した指定船宿と協力店からの正確な情報や、船宿の自慢料理・仕掛けなど、実用的なメニューもご用意。月額210円(税込)
携帯初の競輪予想情報。グランプリやダービーはもちろん、関東・南関東を中心に各レースを徹底予測。月額210円(税込)
転職
リクルートエージェント