「ボクシング6回戦」(29日、阿倍野区民センター)
2010年度西日本Sバンタム級新人王の西口直輝(森岡)が、09年度西日本フェザー級新人王の高埜剛(尼崎亀谷)を2‐1の判定で下した。
ともに西日本新人王の敢闘賞に輝いたホープ同士の一戦は、一進一退の激戦となった。序盤は西口が的確なパンチで試合を優位に進め、終盤に高埜が強打で反撃。最終回に高埜の強烈な右を被弾したものの、ラッシュをしのぎきった西口に軍配が上がった。
価値ある勝利を手にした西口は、「落ち着いて戦うことができた。考えながら動けるようになった」と会心の笑み。8勝目を挙げ、A級昇格を決めた。「体力と決定力をつけて、早く日本ランカーと対戦したい」と、さらなる飛躍を誓った。
西口は8人兄弟の次男で、「ボクシングで稼いで両親に楽をさせてあげたい」という思いから、長男の優太とともにプロボクサーの道に進んだ。家族はこの日を含め毎試合、全員そろって応援に駆けつけてくれる。「あしたは父が撮ったビデオを見ながら、実家で祝勝会です。結構ダメ出しもされるけど、それが力になります」と顔をほころばせた。
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