「ボクシング4回戦」(29日、阿倍野区民センター)
18歳の松井里樹(八尾)がデビュー4連勝を飾り、B級昇格を決めた。同じ左構えの山本裕貴(江見)を、鋭い右ジャブ一本でほんろう。「今日はジャブだけでいこうと決めていた」と、あえてコンビネーションを封印し、2‐0の判定勝利を収めた。
手数が少なく、観戦しているファンには物足りない内容となったが、「いいとは言えないけど納得している」ときっぱり。「今までは前にいってたけど、これからは距離を取ってジャブでコントロールできるようにならないといけない」と力を込めた。
3歳からボクシングを始め、小学校卒業時に元世界王者の大橋秀行氏から「200年に1人」と評された“天才少年”が、着実にプロの世界で成長している。13歳の時に練習中にパンチを右目に受け、眼か底骨折で3度手術した。今も「上下は見えにくい」と話すが、リング上ではその影響をみじんも感じさせず、山本のパンチを巧みに回避してみせた。
次戦は7月17日に予定しており、「次はB級。そこで勝って早くA級に上がりたい。強い選手とやりたい」と目を輝かせた。一戦必勝を胸に、年内の日本ランキング入りを目指す。
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