〈「普通の女の子に戻ります」という名言を残し、78年に後楽園球場で解散したキャンディーズの一員だった。今年1月4日にNHKで、ドキュメンタリーが再々放送された。半年間に3回もオンエアされ、なお反響が大きかった〉
キャンディーズってみなさんに愛していただいてたんですよね。とてもありがたいことだと思います。
以前は、恥ずかしくてなかなか昔の映像を見られませんでしたね。あのころの自分を、ああ、若かったな、かわいいななんて思いながら見られるようになったのは、ここ10年くらいなんです。それだけ年を重ねたっていうことなのかな(笑)
あのころは、寝る時間もなければ、まともに食事の時間すらとってもらえなかった。歌を覚えるのは、移動中の車の中でという状態で、学校へも行けない。精神的にも肉体的にも、とても大変でしたね。
けれど、不思議なもので、今は、むしろステキな時間だったと思えるんです。キャンディーズは大好きだったし、3人で、一生懸命キャンディーズのために頑張ってきました。ファンの方や周りの方々に支えられてキャンディーズとしてすごしてきた時間は、とてもかけがえのない、大切なものです。
〈解散宣言の2年後、女優として芸能界に復帰した。彼女を動かしたのは、病気の弟の存在だった〉
解散してすぐに、弟が病気で入退院を繰り返すようになりました。その弟を見舞い、前向きに生きようとしている姿を目の当たりにして、弟に一体何をしてやれるんだろうと模索していました。
そんなとき、弟から「僕はお姉ちゃんがテレビに出てる姿が一番好きだ」って言われたんです。私がテレビに出ることで、弟のように思ってくれる人がたくさんいるのかな、励みにしてくれる人がいるのかなと思ったんですよね。
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ZAKZAK 2007/04/19