エンタメ【追悼 田中好子さん】インタビュー再録 役に入り…共演の俳優憎悪+(2/3ページ)(2011.4.29 21:57

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【追悼 田中好子さん】
インタビュー再録 役に入り…共演の俳優憎悪

2011.4.29 21:57 (2/3ページ)
2008年7月の巨人-横浜戦の始球式で、はじける笑顔を見せた田中好子さん

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2008年7月の巨人-横浜戦の始球式で、はじける笑顔を見せた田中好子さん

 〈解散宣言の2年後、女優として復帰した〉

 解散してすぐに、弟が病気で入退院を繰り返すようになりました。その弟を見舞い、前向きに生きようとしている姿を目の当たりにして、弟に一体何をしてやれるんだろうと模索していました。

 そんなとき、弟から「僕はお姉ちゃんがテレビに出てる姿が一番好きだ」って言われたんです。私がテレビに出ることで、弟のように思ってくれる人がたくさんいるのかな、励みにしてくれる人がいるのかなと思ったんですよね。

 〈残念なことに、弟は後に他界したが、演技派女優としてひっぱりだこに。07年5月、免許失効中で泥酔状態の無法ドライバーに大学生の一人息子を奪われた鈴木共子さんをモチーフにした映画「0(ゼロ)からの風」で主役の母を演じた〉

 現場では、役柄作りの上で、敵対する役の方とは口をきかない、そんな姿勢を貫きました。台本を読んだときから、私にとって、ひき逃げ犯役の袴田吉彦さんは、憎らしい存在。それはもう徹底していて、「袴田さんが現場に入られました」なんてスタッフの言葉に、「犯人来たの?」なんて声をあげてしまうぐらいでした。

 そんなピリピリとした雰囲気を周囲も察してくれて、私と袴田さんを、撮影中以外は絶対に顔を合わさないようにしてくださいました。袴田さんは、とてもすてきな俳優さんで申し訳ないのですが、撮影中は、会話はもちろん、顔も見たくないというほど、憎悪を抱いていました。

 とにかく、鈴木共子さんの“二度とこんなことが起こってはならない”という訴えを伝えなければという思いに駆られていました。

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