2011-04-28 16:45:50

続・貯蓄投資バランス

テーマ:ブログ

コメント欄に質問がありましたので、もう一度議論を整理したいと思います。

マネーストックが一定で物価も一定である超短期の議論です。

国債発行によって、必ず民間投資に向けられるであろう資金は減ります。

民間資金が減るということは必ず利子率は上がります。

利子率が上がれば、世界から高い利子率を求めて円を買いに来ます。

よって円高になります。

よく日本は世界一の超低金利だから、マンデルフレミングは成立しないと言われます。

確かに名目利子率は上がってませんが通貨高になってます、確実に。

数年前と比較すれば30%は通貨高です。

変動相場制で通貨高になるということは利子率が上がっているからです。


今、震災で政府支出が必要です、潤沢に。

同じマネーストックで物価が変化しなければ、確実に利子率は上がるでしょう。

民間投資は高い利子率で減少してしまいます。それは通貨高で現実には上がりませんが・・・。

復興には政府支出だけでなく、民間投資も必要なのです。

例えば、本社機能を一部東北へ移転しようとか、困っている東北の方たちのために工場を建てようとか、心ある経営者がいるかもしれません。

国債発行のみによる民間投資資金の減少は利子率を上げ、このような方たちの志に水を差す結果になるかもしれません。

ですから、同時に民間資金の注入も必要なんです。

金融緩和です。

国債を日銀が現金化することにより、復興債を発行しても投資資金を確保するように仕向けなければならないのです。民間投資資金の不足による通貨高を防がなければならないのです。

ですから、復興債の日銀引き受けという解が出てくるんです。




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コメント

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1 ■無題

別に公共事業を行わなくても、国債を発行すれば(マネーストックが一定ならば)民間の資本が減少して実質金利が上がるということか。

毎年多くの国債を発行して財政を凌いでいる日本は実質金利がどうしても上がるというわけか(ただし実際は実質金利は上がらずその代わり通貨高になる)。

小国開放経済で、日銀が通貨を貨幣の供給を増やさず物価もデフレ気味ながら安定させているので、ほぼMF理論どおりの状況なので、MF理論が日本に当て嵌まってしまうのだな。

2 ■今日は雑談で

不謹慎と受け取らないで下さい。
グレッグさんが余りにも剛速球をなげるので皆が打てないんでしょう。それでちょっと余談話をします。
私は中高と通じて野球をしてました。私の自慢は剛速球なんです。変化球もあるのですが、変化球で三振取るのは不本意なんです。「こい・・」と言ってど真ん中勝負で振り後れの三振です。
40歳からテニスを始めました。これも目標はベッカーやアガシです。200キロのフラットサーブとトップスピンサーブです。強烈なトップスピンの報酬です。今は止めてますが、まだ一度も息子達に後れを取ったことはありません(笑)。

まあ、そんなことで、グレッグさんは剛速球投手のようです。

話しは変わりますが、アメリカの大学でコンピューターサイエンスを取りました。一番感心したことは論理の進め方と用語の定義、モラルと普遍性ですかね。そんな印象があります。
例えば「コンピューターとは?」と言った場合、色んな人が色んなイメージを持ちます。それを限定していかないと最期には問題の論点が不明確になるんでしょう。私は経済用語にしろ人によってかなり開きがあるように感じます。Wikiでも同じです。「構造改革」とかの言葉にしても極めて大まかな表現です。こんな言葉はうんざりするくらいあります。これが誤解の元のようにも思います。
先週の義捐金イベントで日本の高校を出てから9年間こちらで医学を勉強している若い女性といろいろなお話をしました。その中に日本の医者とこちらの医者の違いを話したのですが・・。
医学生への講義の中で専門用語を使わないで説明する課程があるそうなんです。それが出来ないとパスしないんです。アメリカには上から下まで知識や言語にかなりの差があります。医学用語を理解しているは少ないでしょう。病状の説明から処方、それに費用と日数など、またその必要性をわかりやすく説明する必要があるのでしょう。私は日本とアメリカのどちらも内情は判りませんから、ああそうなんだと思いながら聞き入ってしまいました。
こちらには医学留学をされている方も多く、英語の必要性が強く求められているように聞いてます。

グレッグさん、応援してますよ。
また、コメントに伺います。

3 ■無題

世界利子率は均されて一定になるのだから、
資本が流入し通貨高になって安定した後では、日本の実質金利は世界のそれと同じになったということですよね?

4 ■無題

とにかく貨幣が不足すれば実質金利が上がると。

日本はデフレで実質金利が高いので通貨高になる。デフレの根本原因は通貨供給量不足だから。

国債を発行すれば民間の資本が不足して実質金利が高くなるので通貨高になる。

結局は全部貨幣現象。貨幣不足は物余りのデフレで実質金利を上げて通貨高になる。

5 ■無題

グレッグさん、お久しぶりです。うちなミストです。

要は実質利子率を見ないといけないというわけですね。長期金利が超がつくほど低金利であったとしても、デフレだからフィッシャー方程式により名目利子率に上乗せされるように実質利子率が上昇する。お金は金利の高きに流れるわけだからその分通貨が買われて、通貨高になる。と

名目ではなく実質で見る。経済学の基本ですね。

過去記事のMFモデルについての話も興味深く拝見させていただきました。財政政策をより成功に近づけるためにも金融政策によるバックアップが必要なんですね。

経済学部なのにあまり経済の知識が足りてない自分が恥ずかしくなってきます・・・
ちょうどマクロ経済学で経済成長論を研究分野にしている教授のゼミに入ることができたのでこれからもその教授の下で経済学の知識を磨いていこうと思います。

6 ■Re:無題

>だめだめわんこさん

いつもコメントしていただいて誠に有難うございます。だめだめわんこ様は深い理解をされてますね。大体、だめだめわんこ様の理解でいいと思います。政府支出は必要です。ゼロではダメですが、日本の不況の根本原因を解決するには金融緩和が必要だと思うんです。

7 ■Re:今日は雑談で

>夢見る親父さん

僕は全然軟投派ですよ。
政府支出を否定してるわけじゃなく、バランスが大事だと訴えたかったんですよ。
僕の同期もアメリカ留学多いですよ。なんだか、ステータスシンボルみたいで若いころは反発しましたね。俺は臨床を一日も早く身につけたいんだ、みたいな。多少、突っ張ってましたね。
医師になったのも周りより年齢が行ってましたから、焦りみたいなものもありましたね。今、考えれば留学に行っても良かったかなって、少し後悔しています。

8 ■Re:無題

>うちなミストさん

成長理論、興味ありますね。
このブログでも取り上げたいと思うんですが、うちなミストさんも勉強成果を教えていただきたいです。

9 ■無題

グレッグ様、ありがとうございます。間違った理解をしていることもしばしばだと思うので恥ずかしい限りです。

私は厳密で緻密な理解が出来ずに大雑把で直観的な理解しか出来ないのです。

グレッグ様の反対で複雑な数式や数字が出るともうお手上げなのです。

今回のお話ではグレッグ様は税制出動と同時に、金融緩和を行うことによって、実質金利の上昇を防ぎ、通貨高とそれによる輸出減を防げることを示唆されていますね。

廣宮様もそう主張されていましたが財政出動+金融緩和のパッケージがMF理論的にも正しいということですね。

10 ■無題

グレッグ様、変なことを思い付いたのですが。

そのですね、実質金利が上がると開放経済なので、すぐにそれに反応して国外から資本が流れこんで通貨高になるのですよね?

ということは逆もあるのではないでしょうか?
実質金利が下がればすぐにそれに反応して資本が国外に逃げ出して通貨安になるのでは?

そのですね、国債を発行しますよね?
そうするとその時は一時的に民間の貯蓄が減って実質金利が上がるわけです。つまり国債の発行自体は民間資金を国が吸い上げて金融引き締めの効果があると。そのため通貨高になると。

でも財政出動のために国債を発行する場合は、結局公共事業を通じて民間に資本が戻ってくるわけです。ということは金融緩和と同じでその際は実質金利が下がって、通貨安になるのでは?

つまり結局は、超短期ではなく、もう少し長い目で見たら財政出動のための国債発行の為替への効果は中立なのではないでしょうか?

なにかおかしいでしょうか?

11 ■無題

ああ、でも公共事業の賃金などで入ってきたお金が全部貯蓄されるわけではないからな・・・貯蓄の総額は減ったままなのかな?

そもそも貯蓄されてはGDP的に困るわけだし。
ストックをフローにするのが公共事業の目的だし。

12 ■Re:無題

>だめだめわんこさん

それは違いますね。
所得に回る分、つまりフローの話しですから。
政府支出に回る資金、投資に回る資金、消費に回る資金全体は一定なわけですよ。その全体がGDPなわけですから。
その中で政府支出が多ければクラウディングアウトが起こる。ストックが増えてもフローに回る全体の資金が増えないと、クラウディングアウトは起こりますから。毎年、ストックからフローに回るべき資金は限られているんです。それが増えることがGDPが上がる、所得が上がるってことですから。

13 ■実質実効為替レート

クレッグさんのエントリーを読んでると、大学時代や公務員受験の頃に勉強した経済学を改めて考え直し、理解を深めるのに非常に役に立っています。自分は文系の人間なので、理系のクレッグさんの説明は非常に論理だっててわかりやすいです。

日銀が現在の金融政策が妥当であると考えている根拠に実質為替レートが影響しているのではないとか最近思い始めました。実効為替レートとは(円を使って説明すると)、対ドルレート、対ユーロレートのような二国間の為替レートとは違い、ドル、ユーロ、ウォンや元といった多国間の通貨を貿易取引量のウェイト(割合)で総合した為替の指数です。この実効為替レートを各通貨国のインフレ差を調整したものを実質実効為替レートといいます(うーん 説明が下手だなおいら><)。

円の実質実効為替レートは、下の出典から確認で来ます(その出典では、円だけでなく、米ドル、ユーロ、人民元の実質実効為替レートも載っています)。この実質実効為替レートの主な目的は、「現在の為替水準が、その国の購買力(通貨の実力)に見合っているのか」を判断することです。つまり、実質実効為替レートが100(指数)に近いほど、その時の為替レート(実数)は国力に見合った妥当な水準であるということです。100より高くなれば、その国の通貨は実力以上に評価されており、100より低くなれば、その国の通貨は実力以下に評価されているとも言えます。

出典の2011年1月の実質実効為替レートは、100に近い水準になっています(2011年1月31日の対米ドルレートは、82円19銭です)。つまり、現在の為替レート水準は、日本の現在の購買力に見合った適正な水準であると見なすことができます。現在の為替レートが日本の購買力に見合った水準であれば、日銀としては現在の金融政策が妥当であると考えており、更なる金融緩和をして通貨安に持って行こうという判断は働かないと思います(まぁ、そもそも日銀が為替水準を下に金融政策を決定しているかとの根本的な疑問は払拭し切れてませんが)。

日銀が金融緩和に消極的な理由をいろいろ考え調べていたら、実質実効為替レートなるものを見つけたので、皆様の知識の一部になればと思いコメしました。

出典 http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/5072.html

14 ■Re:実質実効為替レート

>うたちゃんさん

その通りです。 現在は円高とは言えません。 アメリカ、ヨーロッパ、豪州などはインフレ率の関係で見かけ上かなりの円安に見えるだけです。

円安になれば、好景気になるというのは幻想です。 資源、食糧が高くなっているので、これ以上の円安は望ましくありません。  

15 ■Re:実質実効為替レート

>うたちゃんさん

まさに実質実効為替レートが問題だと思うんですよね。
この指標はデフレで物価が下がれば円安に振れます。この指標で円高じゃないから日本は円高じゃないっていうのは、デフレを容認していることですから。
世界各国は2-3%のインフレにターゲットを持ってきている。日本もその状態で為替レートが変化なければ何も問題はないわけです。
しかし、日本はデフレです。実質実効為替レートでみれば円高にならないのは当然ですよね。
僕はこの指標がデフレ円高容認派の最大のまやかしツールだと思ってるんです。

16 ■無題

 何か円高じゃないとかおかしなこと言ってる人がいますね、実効的な物価高にはなっていないとは言えるかもしれませんが(実効的為替レートと言ってるようですけど、実効的物価でしょう。どこが「為替」なのか?あくまで「真」の実効的為替レートは通常の為替レート。)。どう見ても通貨高でしょう。物価とはまた別の問題。
 あと、円安で少なくとも好景気に向かうことは、小泉後期の経済状況のデータから明らか。つか、幻想とかほざく前にデータを見ろ。…経済を印象論で語らず、現象論として話せ。といっても、自己の世界で完結してる数学の人には無理か。物理のように現象(現実の法則)を見ようとしてないから。
 あと、不景気にもかかわらず、実効的な物価安になっていないのは、金融緩和が足りないから。普通、不景気の国は、通常の政策(金融緩和)をとっていれば、購買力が低くなり、物価が低くなり、輸出が奮い、景気を回復に向かわせるというビルトインスタビライザーの効果があるというのに。

 と、くだらない話はそれはさておき、本題。
 僕は今回は、状況的に通常の買い(正しかったのは「切り」)オペ政府紙幣を発行するのがいいのではないかと考えてました。
 政府紙幣は、資金調達が楽であるが市場に対して乱発の可能性を認識させてしまう点で諸刃の剣と思いますが、今回のような非常時に限ってはいいと思います。
 というのは、震災のための緊急措置と発言することにより、今後、平時はやらないものと市場に認識させられること。そして、今回は投機的観点もあって、海外勢の投機により円高になっている状況に対抗し、国内保険会社の海外資産の円への返還の補助をするため、そして、同時に補正予算の補助とするため。
 そして、今後、大災害が起きた時、海外勢により投機の対象とされることもなくなる。(この手段は、対外純資産がない国では、できない手段でしょうけど。)

 本当に思いますけど、日本って対外純資産が無能な人たち(日銀、財務省、経済音痴な政治家等、人文科学的な頭しか持ってない人たち)によってデフレという足枷に変わってますけど、自然科学的な意味で頭がいい人なら、これと言ってないほどの最強のジョーカーとして使えると思います。対外純資産を利用して、様々な手段が使えるんですから。

17 ■無題

グレッグさん

質問へのレスありがとうございました。

僕の中で、点と点が繋がらないのは

 (S-I)=(G-T)+(EX-IM)

の貿易黒字の増加の原因がIの減少でもSの増加でもどちらにせよその理由は貯蓄超過にあると考えます。

なので、目に見えない高金利は理解できるのですが、すぐ低金利に戻るのなら「民間投資資金の減少は利子率を上げ、このような方たちの志に水を差す」が本当に起きるか疑問に思えてしまうのです。

グレッグさんの主張(金融緩和による、民間投資を上げるための利子率を下げる政策が必要という主張は完全に同意しています)も含めてそれぞれの理論は理解できたのですが、それらをどう整合して考えればいいかが分からないのです。

単純にMF論は超短期だから・・・という解釈をすればいいのでしょうか?(世界一の超低金利だからMF論が成立しないとは思っていません)

18 ■無題

>ラブログ様 横レスですが・・・

「民間投資資金の減少は利子率を上げ、このような方たちの志に水を差す」

その方たちは輸出企業なのではないでしょうか?

19 ■Re:無題

>firedogさん

対外純資産は政府は持っていません。 民間です。 どう政策に使うのですか?

20 ■Re:無題

>だめだめわんこさん

このような方たちというのは、心ある経営者では?

利子率が上がるということは投資の限界効率を上げますので。
民間投資が減少することを懸念してるということだと思います。

21 ■無題

理論としてそれぞれ考えればいいことで、日本に当て嵌める必要はないのだろうか?

グレッグさん

何度もすみません。

MFは理論として考えればいいことで、日本に当て嵌める必要はないのでは?

日本は貯蓄超過で低金利でも投資が増えない流動性のわなの状態。
金融緩和が必要なのは、インフレで名目金利を下げて投資を増加させるための・・・デフレ脱却。

のように。

クラウディングアウトが日本で起きているとは思えないので。

のように。

22 ■無題

>19

 国が対外純資産を巨額に持っているがゆえに、政府(日銀)が貨幣をある程度(10兆円オーダーで)大量に発行しても最悪多少のインフレで済むということ。
 そのメカニズムは、貨幣を発行すれば、円安になり、国内保有の外貨を円に変える圧力がかかり、大した円安にはできない。したがって、為替によるインフレ圧力はある程度抑えられ、需要上昇によるインフレ誘導の効果を加えても、大したインフレは起きない。
 そして、その場合は実質的にインフレ税(実際に徴税を行わないが)として、国内金融資産をインフレ率相当だけ実質的価値を徴税するイメージになる。
 なお、非金融資産については、インフレ率を考慮してもむしろ上昇する可能性が高いため、
非金融資産を持っている人には実質的に所得移転の効果もある。

 以上のように、安全に買い切りオペや日銀直接引き受け、政府紙幣発行によって、大したインフレ率を起こさないための要件は、政府が対外純資産を持っていることではなく、国が対外純資産を持っているということ。
 補足:基軸通貨国であっても、可能。
 また、政府紙幣発行や日銀直接引き受けに関しては、市場心理に与える影響を考慮すると、大災害後でさらに円高になっているような状況に限られる。投機筋に対しての対抗手段でもあるということ。

 一言忠告しておくが、ペアアズユーゴーはあくまで、不用意なインフレを起こさないためのモノ。デフレで対外純資産が巨額にあるような状況では、それを守る必要もない。インフレ時に守るべきモノ。
 上記「ペイアズユーゴー」は、「財源確保」と言い換えてもよい。

23 ■Re:無題

>firedogさん

まず政府の対外資産というと外貨準備(大部分アメリカ国債)ということですが、これを買うのには、政府は政府短期証券を発行して買い、これをロールオーバーすることで、保有を続けています。 ですからアメリカ国債を売る場合は、売った代金で、政府短期証券を償還することになります。  

またあなたの論理は正しくない。 貨幣をばら撒いてもインフレにならないという論理で財源は作れません。 インフレにならないということは、ばら撒いた貨幣分の、貨幣需要がどこかで減少するということで、経済にはインパクトがないということです。 岩本靖志教授のブログか私のブログでも見てください。 

24 ■Re:無題

>ラヴログさん

低いのは名目金利が低いだけで実質金利は高いんですよ。だからそれを相殺するように通貨高なんです。
名目金利が低いのはデフレでインフレ予想がないからです。
まさにここが日本の病巣です。

25 ■Re:無題

>firedogさん

そうですね。
それに日本には潜在供給力が需要より高いですからね。だからデフレなわけです。
つまりおカネをばら撒いて、需要を引き上げてもインフレが他国よりは過度にならないことは確実です。
というか、他国はきちんとインフレをターゲットにして潜在供給に見合った需要を喚起して国民所得を上げている。
日本ではその操作が行われていないことが問題です。

26 ■レスありがとうございます

クレッグさんレスありがとうございます。他にも関連してレスを頂いた方もありがとうございます。

貿易量(額)よりも資本取引量(額)が大きい現在の世界経済の現状を踏まえると、自国と他国の財の交換比率という観点に立った実質実効為替レートが、為替レートを判断する適切な指標であるかどうか自分でも疑問に思いながらも、引き続き勉強しています。

クレッグさんのレスで分からないところがあり、2点質問させてさせてください。
(1)クレッグさんは、インフレが通貨安をもたらし、デフレが通貨高をもたらすと主張していらっしゃったと理解しておりますが、レスの中で「この指標はデフレで物価が下がれば円安に振れます」とおっしゃっております。ここの部分が自分でも未だに理解出来ないので、よろしければ詳しく説明していただけませんでしょうか?
(2)下のグラフ※では、1979年から1986年まで実質実効為替レートが100をきり円安方向に向かっていますが、この現象も「デフレで物価が下がれば円安に振れます」という説明にあっているのでしょうか?

ご多忙とは重々承知いたしておりますが、お手すきの時にご返事いただけたら幸甚にございます。

※ http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/5072.html

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