2010年05月16日
この間、朝10時過ぎにガラガラのバスに乗った時の事。
まばらに5~6人の乗客がいて、私もその乗客の中の一人でした。
私が乗った次のバス停で仲の良い若い父子が乗ってきた
3歳位?の男のコかな?と30歳前半らしきお父さんが子を父の膝に座らせて行儀よくしていた。
しきりに男のコは、父に対し「なんで攻撃」をしている。
バス停付近喫煙禁止の表示を見つけては
「これなんて書いてあるの?なんでしちゃダメなの?」
優先席表示を見つけては
「なんて書いてあるの?なんでそんなのあるの?」
父はきちんと丁寧に説明していた。
「ねぇ、パパ!どうしてガラガラなのに僕はパパのお膝にしか座っちゃいけないの?」
ちょっと間を空けてから
父は説明をし始めた
「それはね、もしかしたら次の駅で沢山人が乗ってくるかもしれない。
そしたら人が一人座れなくなってしまう。
立ってる人は高い所にあるあの棒に掴まって、揺れるバス車内で、倒れないように、転ばないように、必死になっていなくちゃいけない。
お前がパパの膝に座る事によって、そういう人が一人減るんだよ。
だから、大きくなってパパのお膝に座れなくなるまでは、パパのお膝で我慢出来るね?」
「人が来たらパパのお膝に戻るから座ってもいい?」
「人がいるとかいないとかの問題じゃないんだよ。朝は本当に沢山の人でぎゅーぎゅーでさっき説明した優先席じゃなくても譲り合って席に座っているんだよ。それでも座れない人は立って転ばないように踏ん張ってるんだ。○○はパパのお膝に座れなくなったら一人で座ろうね」
「うん。わかった。何日したら大きくなるの?」
「…」
「…」
マナーの悪い親子が多い中、久しぶりに親子の会話で感動しました!
小さい子だからこそ、小さな疑問に対して丁寧に説明することが大事なんだなと思いました。
以前、見かけた母子で、子から「なんで攻撃」をされた母が
「煩い!」
と子に対し一蹴し、黙ってしまった子を見て
「教えてあげればいいのに…
でも、毎日毎日なんでなんでと言われたら、嫌になる気持ちもなんとなく解るような…?」
と複雑でしたが
やはり、小さな内から丁寧に接してあげれば、きっと思いやりのあるコに育つんだろうなと思いました。
バス車内で出会った子の将来が楽しみです。
otohakanade at 14:06