県厚生部は29日、砺波市となみ町の焼肉店「焼肉酒家えびす砺波店」の集団食中毒で、21日に飲食した10歳未満の男児が29日午前に死亡したと発表した。男児からは腸管出血性大腸菌O111が検出された。県はさらに、高岡市大野の「同高岡駅南店」でも、17日と18日に飲食した男性2人が溶血性尿毒症症候群(HUS)の疑いで重症となっていることを明らかにした。
県によると、死亡した男児は家族と2人で砺波店でユッケなどを食べた。24日に嘔吐や下痢、血便などの症状を訴え入院。29日に入院先の病院で死亡が確認された。
砺波店での集団食中毒は、19~23日に利用した1歳~70歳の男女24人が症状を訴えた。死亡した男児のほかに20人が入院。うち15人から腸管出血性大腸菌O111またはO157が確認された。入院患者のうち5人が重症となっている。