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【三重】間伐材を仮設住宅に 放置一転、活用で受注増2011年4月28日
山にそのまま放置されることが多い間伐材が、急ピッチで建設が進む東日本大震災の仮設住宅の建材用に有効活用されている。 中勢森林組合(津市白山町)では3月下旬以降、被災地の仮設住宅の土台に使う丸太くいの注文が数社から入り、1カ月間で3万本を受注した。 同組合は、民有林などで間伐事業を請け負っている。これまでは直径12センチ以下のスギやヒノキの小径木は、間伐しても搬出コストがかかるため、そのまま残しておくことが多かった。今回のような丸太に加工するのは年間で8万本ほどだったという。現在、山から搬出した間伐材を津市美里町の組合事業所で直径9センチ、長さ90センチのくいに加工。1日あたり500本を生産しており、2人を臨時雇用して対応している。 震災前には1本約150円だったくいは現在1本200円余で販売。既に1万5000本を出荷した。しかし搬出コストなどを差し引くと「利益は出ない」(組合関係者)という。 同組合の木下徹参事は「数カ月は、このような生産が続くのではないか。早急な復興のため、少しでも被災地のお役に立てればうれしい」と話している。 (渡辺泰之) PR情報
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