学生を接待漬けにしていた! [バブル時代の就職活動]
週刊SPA!5月18日(火) 12時34分配信 / エンターテインメント – エンタメ総合
◆[内定するまで]編
究極の売り手市場で学生の確保に躍起になっていた企業側。「二日酔い状態で、1時間遅刻して面接に行っても内定が出た」(43歳・男・金融)のようにグウタラ学生でも採用したなんて話はザラ。
なかには「ただの会社説明会だと思っていたら、いきなり集団面接開始。で、その日のうちに『皆さん、内定です』と言われた。でも私は大学院に進みたい気持ちもあったので相談したところ、『ウチで行かせてあげます』と。要するに一応、会社に籍を置いておきながら、大学院に通わせてくれるとのこと。学費も給料も出してくれるとまで言うから、入社を決めました」(45歳・男・防災設備)という超厚遇も。慶応大卒の女性からは「大学のOBに誘われて食事に行ったら、そこになぜか人事担当者も同席して懐石料理を振る舞われた。でも結局、仕事や会社の話は一切出ずに、趣味の話などの雑談に終始しました……が、後日、OBから『内定したよ』との連絡が。いやいや、就活のつもりなかったんですけど」(42歳・女・サービス)なんて話も飛び出る始末。まさかこんな“ダマし討ち内定”が横行していようとは。
そもそも学生への接待がハンパない。会社訪問や説明会に行くたびに寿司や焼き肉やフレンチをごちそうになるのは当たり前で、「キャビア、フォアグラ、フグなんかは、就活時代にOBや人事の人に連れていってもらって食べたのが初めてだった」(46歳・男・金融)という学生も多かったようだ。
ここまでご機嫌取りに走られたら増長する学生が出るのも当然で、「大学OBと食事に行ったとき、『もっと経費使わないと上司に怒られる』と、特上国産牛サーロインステーキを500gもムリヤリ注文させられた。でも当時の僕は、どうせなら寿司食いたかったよ、と心の中で愚痴ってた」(46歳・男・電機)と寿司所望の声があれば、「寿司屋に連れていってもらい、ショーケースの端から端まで全部注文してもらった。けど実は俺、光り物が嫌いだったからありがた迷惑」(42歳・男・建設)と寿司でも満足しない不遜な声も。
そして過剰接待は“食”のみにとどまらず“エロ”の領域へ。「風俗に連れてってもらった」(40歳・男・建設)、「証券会社や商社を受けた同級生からは“抱かせる”接待もあったと聞いた」(44歳・男・SE)そうで、どうやら風俗接待の恒常化も事実だったらしい。
学生を確保できようができまいが、リクルーターたちは“経費はどんどん使わないといけない”という強迫観念にでも駆られていたのか、「大学OBによく風俗をオゴってもらった。その先輩の会社に入る気はないとキッパリ伝えてあったが、『経費がありすぎて使わないともったいないし、学生を接待していたと言えばバレても問題ない』とのこと。風俗嬢を2人つけてもらった日もあったっけ」(42歳・男・銀行)と青山学院大学卒の男性はにやけながら述懐する。
ほかには「六本木のオカマバーに連れていってもらった」(47歳・男・外食)と語る人もいれば、「ヘリコプターで東京上空を遊覧飛行。東京の夜景はきれいだった」(45歳・男・メーカー)と語る北海道大学卒の人も。ヘリで夜景って、キザ男のサプライズプレゼントじゃあるまいし……。
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20100518-00000001-spa-ent