【首相進退】「続投ですか」に親指立て笑顔の鳩山首相…「“最後の挨拶”にならなきゃいいけど」 (1/3ページ)
2010.6.1 22:48
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/100601/stt1006012251015-n1.htm
続投か辞任か-。鳩山由紀夫首相は1日夜、小沢一郎幹事長らとの会談を終えると親指を立て、笑顔をうかべた。続投への手応えとみられるが、周囲の声は冷ややかだ。
小沢幹事長との会談が国会内で始まったのは午後6時ごろ。厳しい表情で会談にのぞんだ鳩山首相だが、約30分間の会談終了後には頬をゆるませ、記者団からの「続投ですか」との問いかけに笑顔で親指を立てる余裕をみせた。
一方、小沢氏は無言のまま部屋を後に。予定されていた記者会見は取りやめとなった。
自らの進退が、政局を揺るがす大問題となっているのを意識してかどうか、1日の鳩山首相は精力的に各所を動き回った。
午前中は宮崎県の口蹄(こうてい)疫対策本部の視察。小沢会談に先立つ午後5時には、民主党の支持に回った日本医師会の役員就任披露パーティーに出席。「わずかではありますが、医療費を上げることができました」「国民のいのちを守る政府とともに歩んでほしい」などと参院選に向け“実績”をPRした。
だが、出席した医師らの反応は「これが『最後の挨拶(あいさつ)』にならなきゃいいけど」と冷ややか。別の医師は「もうそろそろ辞めるべきじゃないかね。支持率も下がりっぱなしだし、民主も顔を替えて出直したほうがいい」と語った。
鳩山首相の自信をよそに周囲の声は厳しい。
官邸前には1日、国が控訴を決めたばかりの大阪アスベスト賠償訴訟の原告団関係者約30人が集まり、「不当な控訴だ」と抗議の声をあげた。「『いのちを守る政治』というが、やっていることはまったく違う。鳩山首相はなにを考えているんだ」
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■ノンフィクション作家の佐野眞一さんの話
「鳩山由紀夫首相は『政治とカネ』の問題でもズルズルしていて、後味が悪かった。支持率が20%を切って奈落の底にある状態で、普通なら自分から辞任を申し出る。普天間飛行場移設問題でも沖縄の怒りにまったくこたえた様子はなく、感受性のなさは平成の総理の中で最低といえるのではないか。小沢一郎幹事長も『政治とカネ』で自身に負い目があり、鳩山首相に強く言えないのかもしれない。鳩山首相に鈴をつけられない民主党は情けなく、国民はさらに失望しただろう」
■漫画家・やくみつる氏の話
「鳩山首相と小沢幹事長は2人で1セット。小沢幹事長は鳩山首相を切りたいのだろうが、一緒に辞めざるを得なくなるのでできないだろう。鳩山政権は普天間など多くの公約をほごにして、自民党の轍(てつ)を踏みまくってきた。もともと期待していなかったが、本当に困った政権だ。行動力のなさを見るにつけ、小泉純一郎元首相のむちゃくちゃな突き進み方が懐かしい。政権投げ出しだけは踏襲するまいと思っているのだろうが、この際、ちゃんと轍を踏んで、辞めてしまえと思う」
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■政治評論家・森田実氏の話
「参院選で記録的大敗を喫する可能性が高いことは、かなり前から分かっていたはず。急に騒ぎ始めたのは、社民党の連立離脱で社民票が期待できなくなったからだ。子ども手当が出れば、流れが変わるなどという考えだった民主党は国民を甘く見過ぎだ。小沢一郎氏は鳩山由紀夫首相に『あなたもやめてください』と言われたら終わりだから、中立的立場を装い、自発的辞任を促すしかない。鳩山首相の唯一の道は衆院を解散して衆参同日選を行い、政権交代の是非を国民に問うて出直すことだけだ」
鳩が辞めたら小沢は逮捕されちゃうもんね~~~
小泉さんは無茶をしまくったけどその修正に時間をかけたのは今の自民党です麻生さん阿部さんみんな苦労した