原発11基 再開の見通し立たず
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原発11基 再開の見通し立たず

4月29日 4時35分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

東京電力の福島第一原子力発電所の事故のあと、定期検査などで運転を止めている原発15基のうち11基で、電力会社が再開の見通しを立てられない状態になっていて、電力供給のピークを迎える夏に影響が出るおそれがあります。

先月11日の地震や津波の影響で運転できなくなっている原発14基のほかに、定期検査などのために運転を止めている原発が15基あり、国内にある商業用原発54基のうち、半数を上回る29基が停止しているという異例の事態になっています。定期検査などで運転を止めている15基について電力各社に尋ねたところ、関西電力や東北電力などの6社の11基で、再開の見通しを立てられない状態になっていることが分かりました。また、九州電力の玄海原発の2号機と3号機では「6月以降」、中部電力の浜岡原発3号機では「7月」という再開の時期が示されているものの、いずれも「再開の前に地元の合意が必要だ」としています。電力会社によっては、「停止中の原発の運転を夏までに再開できないと、電力の供給量を十分に確保できなくなるおそれがある」という見方を示していて、電力供給のピークを迎える夏に影響が出るおそれがあります。