福島・飯舘村で村民が決起集会 団結して復興と補償を「愛する飯舘村を還せ!!」と題して行われた決起集会で発言する村民=26日夜、福島県飯舘村 福島第1原発事故で「計画的避難区域」に指定され、全村民が約1カ月での退去を迫られている福島県飯舘村で26日、村民約160人が、東京電力や政府に対し、団結して村の復興と補償を求めるための決起集会を開いた。 集会は、村民有志でつくる「愛する飯舘村を還せプロジェクト」が主催。本格的に避難が始まり離散する前に、村民同士の交流を深める目的も。役場近くの集会場には午後6時半の開始前から大勢が詰め掛けた。 冒頭にプロジェクトの代表幹事でラーメン店経営の大井利裕さん(37)が「残りたい人と避難したい人、さまざまな考え方があると思うので、集約して発信できるようにしたい」とあいさつ。 参加者からは「大丈夫と言われて出歩いていたのに、急に避難が決まった。そんなばかにした話があるか」と政府への非難や、「放射能で子どもたちが何年後かに発症するかもしれない」と不安を訴える声が上がった。 同村は原発から半径20キロの警戒区域の外だが、放射性物質の累積量が高いとして、政府が全域を計画的避難区域に指定。村民は5月下旬をめどに、避難を完了するよう求められている。 【共同通信】
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