首相、東北自動車道無料化を検討 原発賠償で政府も対応衆院予算委で答弁する菅首相=29日午前 衆院予算委員会は29日午前、東日本大震災復旧に向けた2011年度第1次補正予算案の基本的質疑をした。菅直人首相は東北自動車道の料金を無料化すべきだとの指摘に対し「東北全体を復興させ、元気な東日本をつくる上で極めて有力な選択肢だ」との認識を表明。枝野幸男官房長官も記者会見で「野党の理解が得られれば前向きに進めたい」と述べた。 東京電力福島第1原発事故の損害賠償に関し、首相は「最後の最後まで国が面倒を見る」と政府が責任を持って対応する考えを示した。事故の責任については「一義的には東京電力にあるが、原発を推進してきた国の責任を免れるものではない」と述べた。 事故対応をめぐり、首相への批判が高まっていることには「未熟なところがあり、必ずしも気持ちを十分に伝えきれていないところがある。命を懸ける覚悟で臨んでいく」と述べた。 震災復興では「金のことは心配するなというつもりで取り組む」とした上で復興と財政再建を両立させていく必要性を指摘。自民党が提案している「復興再生院」を設置する場合、二重行政に陥らないよう配慮すべきだと述べた。 民主党の渡部恒三、橋本清仁、畑浩治、自民党の石破茂の各氏に対する答弁。 予算委は被災地の早期復旧のため休日返上で1次補正を審議。基本的質疑は首相と全閣僚の出席が慣行だが、松本剛明外相は米国など訪問のため質疑を欠席した。 【共同通信】
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