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東日本大震災:ストラディバリウス売って支援の寄付金

ストラディバリウスの名器「レディ・ブラント」
ストラディバリウスの名器「レディ・ブラント」

 東日本大震災の被災者支援に所有するバイオリンの名器を役立てたいと、日本音楽財団(塩見和子理事長)は28日、ストラディバリウス1丁を英国で6月にオークションにかけ利益を寄付すると発表した。イタリアのクレモナで1721年に製作されたもので、楽器を演奏家に貸与する同財団が所有する21丁の弦楽器の中では最高クラス。詩人バイロンの孫娘が一時期所有していたため「レディ・ブラント」の名があり、作られた当初の形をほぼ完全に残している。

 ストラディバリウスは通常、2億~4億円で取引されているが、特別のものは10億円を超すこともある。塩見理事長は「落札価格は予想もつかないが、今回の特別の意味を理解していただけると思う」と期待する。オークションはロンドンで6月20日、弦楽器専門商のタリシオで行われる。

毎日新聞 2011年4月28日 19時45分(最終更新 4月29日 0時53分)

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