毎日新聞は10日、広島市長選での有権者の投票動向を探るため、有権者を対象に出口調査を実施した。当選した松井一実氏は、推薦を受けた自民支持層の6割弱、公明支持層の5割強を得た。次点だった前副市長、豊田麻子氏は、支援した民主支持層は5割弱、社民支持層は7割弱。無党派層の支持は松井氏と豊田氏がともに約3割で拮抗(きっこう)し、得票で3位だった大原邦夫氏も2割の支持を集めた。
性別では、松井氏は男性、女性ともに35%から票を得た。年代別では、70歳代以上の45%から票を得るなど中高年層から支持を集めたが、20~40歳代では3割に満たず豊田氏を下回った。
今回選挙は、4年前に秋葉忠利前市長が獲得した約22万票の取り込みが焦点だった。前回秋葉氏に投票した人のうち、3割弱が松井氏に投票。一方、選挙戦終盤で秋葉氏と街頭に立ち、「後継」をアピールした豊田氏は4割弱だった。【寺岡俊】
毎日新聞 2011年4月12日 地方版