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被災者向けの融資制度悪用 詐取容疑で組員逮捕 宮城県警

 東日本大震災の被災者向けの生活資金貸付制度で、暴力団組員の身分を隠して10万円を借りたとして、宮城県警暴力団対策課と仙台北署は28日、詐欺の疑いで、仙台市太白区上野山1丁目、指定暴力団系組員で飲食店従業員菅原仁志容疑者(27)を逮捕した。
 暴力団対策課によると、東日本大震災の救済制度を悪用した犯罪の立件は宮城県内では初めて。
 逮捕容疑は3月30日、宮城県社会福祉協議会の緊急小口資金特例貸し付けを申し込み、4月1日に10万円を詐取した疑い。県警によると、菅原容疑者は否認している。
 特例貸し付けは宮城県民が利用でき、無利子で返済が1年間免除されるが、暴力団組員は対象外。社会福祉協議会は受付窓口で、組員は利用できないことを説明していた。
 県警に「特例貸し付けを受けた組員がいる」との情報が寄せられ、捜査していた。県警は菅原容疑者と同じ組に所属する男(36)についても、特例貸し付けで10万円をだまし取ったとして、詐欺容疑で逮捕状を取り行方を追っている。


2011年04月29日金曜日


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