蓮舫行政刷新担当相は15日午前の閣議後の記者会見で、探査機「はやぶさ」の帰還を「偉業は国民全員が誇るべきもの。世界に向かって大きな発信をした」と絶賛した。
昨年11月の事業仕分けでは、後継機開発など衛星関連予算を削減と判定している。このことについて、蓮舫氏は「仕分け結果を何が何でも守るべきだということではない。国民のさまざまな声は、次期予算編成に当然反映されるべきだ」と語った。
蓮舫氏の元公設秘書、痴漢行為で任意聴取
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20100615-OYT1T00519.htm?from=main5
蓮舫行政刷新相(42)の30歳代の男性公設秘書(依願退職)が2日、東京都豊島区の路上で女性(18)の体を触ったとして、警視庁池袋署から事情聴取を受けていたことがわかった。
元秘書は事実関係を認めたが、女性が被害届を出さなかったため、同署は立件しない方針。
これを受けて、蓮舫行政刷新相は15日午前の閣議後の記者会見で、「女性として、娘を育てる母として、本当にあってはならない申し訳ないことだと思っている」と陳謝した。行政刷新相によると、元秘書は4日付で依願退職したという。
同署幹部によると、女性は2日午前2時5分頃、豊島区池袋の国道をパトロール中の同庁第2自動車警ら隊のパトカーを呼び止め、男に体を触られたと訴え出た。隊員が近くにいた元秘書に任意同行を求めて同署で事情を聞いたところ、徒歩で帰宅途中の女性を自転車で追い抜く際、スカートをめくり、尻を触ったことを認めたという。
女性は「早く帰りたい」と被害届を出さなかったため、同署は事情聴取後、元秘書を帰宅させた。元秘書は酒に酔っていた様子だったという。
(2010年6月15日11時46分 読売新聞)
「はやぶさ」2つの記録、ギネス申請
http://www.yomiuri.co.jp/space/news2/20100615-OYT1T00589.htm白々しい民主党
60億キロ・メートルの宇宙の旅から13日に帰還した小惑星探査機「はやぶさ」の偉業を、宇宙航空研究開発機構が14日、ギネス世界記録に申請した。
川端文部科学相が15日の閣議後記者会見で明らかにした。
申請したのは、「月以外の天体に着陸し、史上初めて帰還した宇宙機」と「世界で最も長い年月となる2592日の航海から帰還した宇宙機」という二つの記録。これまでの最長記録は、2006年1月に地球に戻った米航空宇宙局(NASA)の彗星(すいせい)探査機「スターダスト」の2534日だった。
宇宙機構が持つギネス世界記録は、「種子島宇宙センターにある大型ロケット組み立て棟の世界一大きな扉」「無人気球による到達高度の世界最高記録(53キロ・メートル)」の二つ。宇宙開発そのものでの申請は今回が初めてになる。
(2010年6月15日12時51分 読売新聞)
はやぶさ帰還 歴史的快挙を次に生かそう(6月15日付・読売社説)
宇宙航空研究開発機構の探査機「はやぶさ」が帰ってきた。宇宙開発史に残る快挙と言える。
2003年5月に地球を出発した。05年11月に3億キロ・メートル離れた小惑星イトカワに着陸し、砂などのサンプル採取を試みた。帰還まで、宇宙の旅は7年の長きに及んだ。
初めて月以外の天体に探査機が着陸して帰還したことになる。
はやぶさ本体は大気圏突入で燃え尽きた。採取したサンプルを収めるカプセルは突入前に分離、豪州の砂漠に着地した。日本に運び内部を確認する。
小惑星の砂や石は、酸化などが進んだ地球の石と違い、太陽系の初期の状態に近い。太陽系の歴史を探るヒントになるだろう。
残念ながら、装置の不調で確実にサンプルが採取できたかどうか分からない。だが、着陸時に舞い上がった砂がカプセル内に入った可能性はある。
そもそも帰還自体が奇跡だ。地球―太陽間の40倍にあたる約60億キロ・メートルの飛行で、機体は各所が故障し、満身創痍(そうい)だった。
まずイトカワ離陸後に燃料が漏れた。制御不能になり、通信も途絶した。06年、幸運にも復旧し帰路についたが、長期の飛行で、ぎりぎりの運用が続いてきた。
活躍したのは、搭載された日本独自の新型エンジンだ。
イオンエンジンと呼ばれる。高圧ガスを噴く化学エンジンなどと比べて推進力は小さい。地上で1円玉を動かす程度の力だが、少ない燃料で長期間動く。これが、のべ4万時間、機体を制御した。
小惑星着陸を成功させた自動制御技術とともに、技術の高さを世界に示した。海外の探査機や衛星への売り込みも期待される。
心配なのは、次の計画だ。開発に約130億円をかけた「はやぶさ」の教訓を生かし、ほぼ同じ規模の予算で、別の小惑星の高度な探査を目指す「はやぶさ2」の開発が滞っている。
民主党が進める高校無償化に4000億円近くかかり、そのしわ寄せで、文部科学省の宇宙予算が大幅に削られたためだ。はやぶさ2の今年度予算は、政権交代前の概算要求額17億円が、3000万円まで圧縮された。
ばらまき予算よりも、意義のある計画に予算を投じるべきだ。
地球と小惑星の位置関係を考えると、次の探査機までに10年以上の空白期が生じかねない。経験が風化してしまう。貴重な技術を次世代につなぎ、発展させる取り組みを後退させてはならない。
ニュースから
「世界に冠たる快挙」なのに予算は減額? 宇宙航空研究開発機構の小惑星探査機「はやぶさ」の帰還に、菅内閣からは14日、冒頭の仙谷官房長官の発言をはじめ絶賛が相次いだが、科学技術予算を削り込んできた民主党政権の“現金さ”にあきれる声も出ている